保育料金は年収でこんなに変わる!世帯別・自治体別の実態を徹底調査
「保育園に入れたいけど、毎月の料金がいくらになるのか心配…」そんな不安を抱えているパパ・ママは多いはず。保育料金は世帯年収によって大きく変わるため、同じ保育園に通っていても隣の家庭とは全然違う金額を払っているケースがざらにある。実は保育料金は年収だけでなく、住む自治体・子どもの年齢・兄弟の人数・保育時間など複数の要素が絡み合う、思った以上に複雑な仕組みになっている。
この記事では、認可保育園の保育料金が世帯年収別にいくらになるのかを、横浜市・名古屋市・大阪市など主要9自治体のデータを使って具体的に紹介する。さらに幼保無償化の詳細・保育料の算出方法・第2子以降の軽減措置・保育料以外にかかる費用まで、保育園を検討しているすべての家庭が知っておきたい情報を網羅的にまとめた。ぜひ最後まで読んで、わが家の保育料がいくらになるのかをイメージしてほしい。
| この記事のポイント |
|---|
| ✅ 保育料金は「住民税の所得割課税額」をもとに自治体が決定する仕組みを解説 |
| ✅ 世帯年収400万円〜1,200万円の料金目安を9自治体で徹底比較 |
| ✅ 3〜5歳児は認可保育園なら全員保育料金が無償(幼保無償化)になる |
| ✅ 第2子以降・ひとり親世帯には保育料金の軽減・無償化制度が充実している |
保育料金と年収の関係・仕組みを徹底解説

- 保育料金は世帯年収と住民税の「所得割課税額」で決まる
- 保育園料金の算出方法は4つの要素で構成される
- 保育園料金はいつの年収で計算されるかが切り替わるタイミングに注意
- 横浜市の認可保育園料金は年収400万円で月2万円超になる
- 認可外保育園の料金は年収に関係なく最高7万円超になることもある
- 幼保無償化により3〜5歳の保育料金はゼロになる
保育料金は世帯年収と住民税の「所得割課税額」で決まる

「年収がいくらだから保育料はこれだけ」というシンプルな計算式だと思っている人は多いが、実際はそうではない。保育料金は世帯の住民税(市民税)の「所得割課税額」をベースに、各自治体が定めた階層区分に当てはめることで金額が決まる仕組みだ。
📋 所得割課税額とは?
所得割課税額とは、住民税のうち所得に応じて課される部分のこと。毎年5〜6月頃に勤務先などから受け取る「住民税決定通知書(課税証明書)」で確認できる金額だ。
重要なポイントは、住宅ローン控除・配当控除・ふるさと納税(寄付金税額控除)などの「税額控除」を適用する前の金額を使う点。実際に支払っている住民税の金額と、保育料計算に使う金額が異なる場合があるので要注意だ。
🔢 世帯年収別・住民税所得割課税額の目安(参考値)
| 世帯年収 | 世帯構成 | 所得割課税額(目安) |
|---|---|---|
| 400万円 | 片働き世帯 | 81,000円 |
| 500万円 | 片働き世帯 | 123,100円 |
| 600万円 | 片働き世帯 | 161,700円 |
| 700万円 | 400万円+300万円 | 168,800円 |
| 800万円 | 400万円+400万円 | 204,800円 |
| 900万円 | 500万円+400万円 | 245,300円 |
| 1,000万円 | 600万円+400万円 | 285,800円 |
| 1,100万円 | 700万円+400万円 | 324,400円 |
| 1,200万円 | 800万円+400万円 | 363,000円 |
※各種保険料の控除や住宅ローン控除等があるためあくまで目安。
(参考:https://www.sumai-surfin.com/columns/mansion-knowledge/hoiku2)
共働き世帯の場合、夫婦それぞれの所得割課税額を合算した金額で計算する。そのため、片働きで年収600万円の世帯と、共働きでそれぞれ300万円ずつの世帯では、世帯年収は同じでも所得割課税額が異なるケースもある点には注意が必要だ。
また、父母の課税額がほとんどない場合は、同居の祖父母など「家計の主宰者」となる方の税額を合算することもある(参考:https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/hoiku-yoji/shisetsu/riyou/riyouryo/riyouryosantei/default20190319.html)。
所得割課税額を把握するには「住民税決定通知書」を見るのが最も確実だ。課税証明書は各市区町村の税務窓口でも取得できる。
保育園料金の算出方法は4つの要素で構成される

保育料金の算出方法は所得割課税額だけで完結するわけではない。実際には次の4つの要素が組み合わさって、最終的な月額保育料が決まる仕組みになっている。
✅ 保育料を左右する4つのポイント
① お住まいの自治体
国が定めた上限額をベースに、各自治体が補助金を上乗せすることで保護者の負担を軽減している。自治体の財政状況や子育て支援への取り組み方針によって補助額が大きく変わるため、結果として同じ年収でも保育料に差が生じる。
② 世帯の所得(所得割課税額)
夫婦の所得割課税額の合計が保育料の基準となる。所得が高いほど階層区分が上がり、保育料も高くなる段階的な設定になっている。
③ 子どもの年齢・人数
0〜2歳は保育料が発生し、3〜5歳は幼保無償化の対象になる。また、第2子・第3子には軽減措置が設けられている。
④ 保育時間(短時間 or 標準時間)
🕐 保育時間の区分と違い
| 区分 | 対象 | 最大利用時間 | 保育料 |
|---|---|---|---|
| 保育標準時間 | フルタイム就労を想定 | 1日最大11時間 | 高め |
| 保育短時間 | パートタイム就労を想定 | 1日最大8時間 | 低め |
保育標準時間と保育短時間では保育料が異なる。フルタイムで働くなら標準時間、短時間パートなら短時間の認定を受けることになる。標準時間を超えた利用分は「延長保育料」として別途請求されるため、想定以上の負担になる場合もある。
(参考:https://pcareer.m3.com/mama/money-rule/preschool-fee/)
これらの要素が組み合わさるため、同じ世帯でも子どもの年齢が変わったり、兄弟が増えたりするたびに保育料が変動する。入園後も定期的に通知書を確認する習慣をつけておきたい。
保育園料金はいつの年収で計算されるかが切り替わるタイミングに注意

「今年の年収が上がったから来月から保育料が変わる」と思っている人もいるかもしれないが、実際にはそう単純ではない。保育料の計算に使う住民税の年度には明確な切り替えタイミングがあり、これを知らないと思わぬ誤算が生じることもある。
📅 保育料の計算に使う住民税年度の切り替え
| 保育料の対象期間 | 使用する住民税 | 反映される収入年 |
|---|---|---|
| 4月〜8月分 | 前年度の市民税所得割額 | 前々年の収入分 |
| 9月〜3月分 | 当年度の市民税所得割額 | 前年の収入分 |
「保育料は4月~8月分までは前年度の所得割課税額、9月~3月分までは当年度の所得割課税額で計算されます。つまり所得の増減によって、4月または9月に保育料が変更となることがあります」
(出典:https://www.sumai-surfin.com/columns/mansion-knowledge/hoiku2)
たとえば昨年収入が大きく増えた場合、その影響が保育料に出てくるのは翌年の9月になる。逆に産休・育休などで収入が減っても、一定期間は以前の高い保育料が続くケースがある。
また、海外勤務などで日本での課税がない場合は、勤務先の証明書などをもとに推計算定が行われる場合もある(参考:https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/hoiku/kenko/kosodate/hoikuen/ninnkahoikushisetu/hoikuryo.html)。
さらに注意したいのが、住民税の申告が未了の場合は多くの自治体で最高階層(保育料が最高額)として算定されてしまう点だ。収入のない専業主婦・主夫の場合も必ず申告しておくことが重要になる。
9月の保育料切り替えに備えて、毎年6月頃に届く「住民税決定通知書」の所得割課税額を確認しておく習慣をつけておくと安心だ。
横浜市の認可保育園料金は年収400万円で月2万円超になる

実際の保育料金がどの程度になるのか、横浜市の公式データをもとに世帯年収別で具体的に見ていこう。横浜市は全国でも人口規模の大きな自治体の一つで、保育料の設定も参考になるデータが多い。
🏙️ 横浜市の認可保育園料金(0〜2歳・保育標準時間)
| 世帯年収 | 月額保育料(第1子) | 月額保育料(第2子) | 年間負担(第1子) |
|---|---|---|---|
| 400万円 | 20,400円 | 7,100円 | 244,800円 |
| 500万円 | 34,000円 | 11,900円 | 408,000円 |
| 600万円 | 38,000円 | 13,300円 | 456,000円 |
| 700万円 | 41,500円 | 14,500円 | 498,000円 |
| 800万円 | 47,500円 | 21,400円 | 570,000円 |
| 900万円 | 53,000円 | 23,900円 | 636,000円 |
| 1,000万円 | 60,000円 | 29,000円 | 720,000円 |
| 1,100万円 | 68,000円 | 36,200円 | 816,000円 |
| 1,200万円 | 73,600円 | 39,700円 | 883,200円 |
※各自治体公式サイトより(2025年8月時点)。あくまで目安。
(参考:https://www.sumai-surfin.com/columns/mansion-knowledge/hoiku2)
この表を見ると、世帯年収400万円の家庭でも月2万円超の負担があることがわかる。年収が上がるにつれて保育料も段階的に増加し、年収1,200万円の世帯では月7万円超、年間で88万円以上の出費になる計算だ。
第2子については、第1子の概ね半額程度に抑えられているケースが多い。ただし横浜市では負担区分によって軽減額が異なるため、完全な「半額」にはならないケースもある。
なお、さいたま市では世帯年収1,000万円以上になると保育料の上限が設けられており、年収が上がっても一定以上は料金が変わらない仕組みになっているケースもある(参考:上記表より)。
2025年9月以降、東京都(世田谷区・練馬区などを含む)では0〜2歳の第1子も保育料が無償化されており、上の表でも東京都の項目は全て0円となっている。
認可外保育園の料金は年収に関係なく最高7万円超になることもある

認可保育園と並んでよく利用されるのが「認可外保育園(無認可保育園)」だ。国の認可基準を満たしていない代わりに、独自の教育方針・サービスで運営されている施設のことを指す。
📋 認可保育園と認可外保育園の料金・特徴比較
| 項目 | 認可保育園 | 認可外保育園 |
|---|---|---|
| 料金の決め方 | 自治体が世帯所得に応じて設定 | 施設が自由に設定 |
| 補助金 | 国・自治体から補助あり | 基本的になし |
| 年収による差 | あり | なし |
| 3〜5歳の無償化 | 全員対象(保育料ゼロ) | 月額3.7万円まで対象 |
| 0〜2歳の無償化 | 住民税非課税世帯のみ | 同左(上限4.2万円) |
| 料金水準の目安 | 所得に応じて変動 | 7万円以上が最多 |
厚生労働省「令和4年 地域児童福祉事業等調査結果の概況」によると、認可外保育施設の利用料は7万円以上という回答が最も多いという調査結果が出ている。
✅ 認可外保育園の料金が高い主な理由
- 国や地方自治体から補助金を受けていないため
- 各施設で保育料金を自由に設定できるため
- 幼児英語・体操教室などの手厚いカリキュラムを提供しているため
また、2024年(令和6年)10月以降、安全確保など国の基準を満たさない認可外保育施設は幼保無償化の対象外となった。こども家庭庁によると、基準を満たさない施設は全体の約25%(約3,500施設)あるとのこと。3〜5歳でも基準を満たさない認可外保育園を利用している場合、最大で月3.7万円の自己負担が発生する可能性がある点に注意しよう。
(参考:https://www.hoicil.com/contents/parents/preparetion/11340/)
認可外保育園の利用を検討する場合は、国の基準を満たした施設かどうかを事前に確認するとともに、料金やサービス内容を複数施設で比較することをおすすめする。東京都には「認証保育所」という都独自の基準を設けた施設もあり、長時間保育・駅近立地など利便性が高い一方、料金は認可保育園より高めになる傾向がある。
幼保無償化により3〜5歳の保育料金はゼロになる

2019年10月から始まった「幼児教育・保育の無償化(幼保無償化)」により、保育料の負担が大幅に軽減された。ただし「全部タダになる」というわけではなく、対象年齢や施設の種類によって条件が異なるため、正確に理解しておくことが重要だ。
🎓 幼保無償化の対象まとめ
| 施設の種類 | 対象の子ども | 無償化の内容 |
|---|---|---|
| 認可保育園・認定こども園・幼稚園 | 3〜5歳の全員 | 利用料が全額無償 |
| 認可保育園等 | 0〜2歳の住民税非課税世帯 | 利用料が全額無償 |
| 認可外保育施設(基準を満たす) | 3〜5歳の全員 | 月額3.7万円まで無償 |
| 認可外保育施設(基準を満たす) | 0〜2歳の住民税非課税世帯 | 月額4.2万円まで無償 |
(参考:https://www.hoicil.com/contents/parents/preparetion/11340/)
無償化の適用期間は、満3歳になった後の4月1日〜小学校入学前までの3年間。誕生日が4月2日〜翌年4月1日の子どもは年少クラスから3年間フルで無償化の対象となるが、一般的に保育認定は年齢クラスの単位で適用されるため、入園タイミングの計画を早めに立てることが重要だ。
幼保無償化の対象は「保育料」のみで、給食費・教材費・行事費などの実費負担は別途発生する点は見落としがちなポイントだ。3〜5歳の場合、主食費・副食費(給食代)は施設ごとに設定されており、月5,000円程度かかるのが一般的だ。
「給食食材料費(主食費・副食費)については、無償化の対象となりません。施設ごとに設定した金額を、利用施設に支払うことになります」
(出典:https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/hoiku/kenko/kosodate/hoikuen/ninnkahoikushisetu/hoikuryo.html)
また、2026年度からは「こども誰でも通園制度」が本格実施予定で、保護者の就労有無に関わらず一定時間保育園等を利用できるようになる見込みだ。少子化対策として保育料に関連する制度は今後も変化していく可能性が高く、最新情報を定期的に確認する習慣をつけておくとよいだろう。
年収別・自治体別の保育料金の実態と節約のポイント

- 世帯年収別の保育料金シミュレーション(複数自治体を比較)
- 自治体によって同じ年収でも保育料金は2倍以上の差がある
- 第2子以降の保育料金は半額〜無償の軽減措置がある
- ひとり親世帯は低年収なら保育料金がさらに安くなる
- 東京都は2025年9月から0〜2歳の保育料金が無償化
- 保育料金以外にかかる費用の内訳を把握することが重要
- 総括:保育料金 年収のまとめ
世帯年収別の保育料金シミュレーション(複数自治体を比較)

同じ世帯年収でも、住む自治体によって毎月の保育料金がどれほど異なるのかを、主要自治体のデータで横断的に比較してみよう。これが「保育料金 年収」の検索で最も知りたい実態データだ。
🏙️ 主要自治体・世帯年収別の認可保育園料金(0〜2歳・保育標準時間・第1子)
| 自治体 | 400万円 | 600万円 | 800万円 | 1,000万円 | 1,200万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都 世田谷区 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 東京都 練馬区 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 神奈川県 横浜市 | 20,400円 | 38,000円 | 47,500円 | 60,000円 | 73,600円 |
| 埼玉県 さいたま市 | 19,500円 | 44,000円 | 55,000円 | 55,000円 | 60,000円 |
| 千葉県 千葉市 | 26,650円 | 44,000円 | 54,330円 | 54,330円 | 57,460円 |
| 大阪府 大阪市 | 24,900円 | 39,400円 | 45,100円 | 53,000円 | 61,700円 |
| 愛知県 名古屋市 | 22,100円 | 34,900円 | 42,700円 | 58,300円 | 63,400円 |
| 北海道 札幌市 | 22,550円 | 39,600円 | 45,870円 | 53,740円 | 65,450円 |
| 福岡県 福岡市 | 25,400円 | 39,300円 | 44,600円 | 53,000円 | 64,000円 |
| 京都府 京都市 | 22,000円 | 37,900円 | 49,800円 | 51,600円 | 64,900円 |
| 兵庫県 神戸市 | 24,000円 | 35,600円 | 49,700円 | 49,700円 | 66,000円 |
※各自治体の公式サイトより(2025年8月時点)。あくまで目安。
(参考:https://www.sumai-surfin.com/columns/mansion-knowledge/hoiku2)
この表で最も目立つのが、東京都(2025年9月以降)は全所得帯で保育料が0円という圧倒的な差だ。一方で東京都以外の自治体では、世帯年収が上がるほど保育料も段階的に増加する。
また、薬キャリmamaのデータによると、2歳児1人の認可保育園の全国平均保育料は月3万7,755円(統計局「小売物価統計調査」)となっており、地域によって大きな格差があることがわかる。
(参考:https://pcareer.m3.com/mama/money-rule/preschool-fee/)
📊 全国主要エリア別・平均保育料(2歳児・月額)
| エリア | 平均月額保育料(目安) |
|---|---|
| 全国平均 | 37,755円 |
| 北海道 札幌市 | 39,600円 |
| 東京都23区 | 24,959円(無償化前の参考値) |
| 神奈川県 横浜市 | 38,000円 |
| 愛知県 名古屋市 | 34,900円 |
| 大阪府 大阪市 | 39,400円 |
| 福岡県 福岡市 | 39,300円 |
高収入の共働き世帯ほど保育料の負担が大きくなる傾向があり、世帯年収が1,000万円を超えると多くの自治体で月5万円以上の保育料が発生する。年収が高いほど手取りは多いものの、保育料も高くなるため家計全体のバランスを見ながら計画することが重要だ。
自治体によって同じ年収でも保育料金は2倍以上の差がある

前述の表からもわかるように、保育料金は居住する自治体によって大きな差が生まれる。同じ年収・同じ条件の家庭でも、どの自治体に住んでいるかで毎月の支出が大きく変わる。
💴 世帯年収600万円・月額保育料の自治体別比較(第1子・0〜2歳)
| 自治体 | 月額保育料 | 年間換算 | 3年間の累計 |
|---|---|---|---|
| 東京都 世田谷区 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 愛知県 名古屋市 | 34,900円 | 418,800円 | 1,256,400円 |
| 兵庫県 神戸市 | 35,600円 | 427,200円 | 1,281,600円 |
| 神奈川県 横浜市 | 38,000円 | 456,000円 | 1,368,000円 |
| 京都府 京都市 | 37,900円 | 454,800円 | 1,364,400円 |
| 大阪府 大阪市 | 39,400円 | 472,800円 | 1,418,400円 |
| 埼玉県 さいたま市 | 44,000円 | 528,000円 | 1,584,000円 |
| 千葉県 千葉市 | 44,000円 | 528,000円 | 1,584,000円 |
東京都(無償化後)とさいたま市・千葉市を比較すると、0〜2歳の3年間だけで約158万円もの差が生じることになる。これは決して小さくない金額だ。
この差が生まれる背景には、自治体ごとの財政状況や子育て支援政策への取り組みの違いがある。財政力が高い自治体や子育て支援を重点施策に掲げている自治体では、保護者の保育料負担を減らすための補助金を厚く設定している傾向がある。
✅ 保育料が比較的安い自治体を選ぶ際のチェックポイント
- 独自の保育料無償化・軽減制度があるか
- 認可保育園の待機児童数・入りやすさはどうか
- 延長保育や病後児保育などのサポート体制はどうか
- 保育料以外の子育て支援(医療費助成など)が充実しているか
住宅購入や引越しを検討する際は、保育料金の自治体差も重要な判断材料のひとつになることを覚えておいてほしい。
第2子以降の保育料金は半額〜無償の軽減措置がある

複数の子どもを保育園に通わせる場合、第2子・第3子の保育料には国の基準による軽減措置がある。これを知っているかどうかで、家計への影響が大きく変わってくる。
👶 多子世帯の保育料軽減ルール(国の基準)
| 子どもの順番 | 保育料の扱い |
|---|---|
| 第1子 | 通常通りの保育料 |
| 第2子 | 半額 |
| 第3子以降 | 無償(0円) |
ただし、この軽減措置の対象となる「第1子」の数え方には注意が必要だ。国の基準では「小学校就学前の子ども」を数えるため、上の子が小学生以上になると第2子の軽減が解除されるケースもある。
「入園児に生計を一にする兄姉がいる場合、年齢に関係なく最年長の子から順に、第二子は半額、第三子以降は無料となります」
(参考:https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/kosodatekyouiku/hoikuen/hoikuryounituite.html)
また、自治体によっては国の基準より手厚い軽減を独自に実施しているケースがある。
✅ 第2子が無償になる主な自治体(例)
- 大阪府 大阪市
- 北海道 札幌市
- 福岡県 福岡市
- 京都府 京都市
- 静岡県 静岡市(年収に関わらず0〜2歳の第2子以降が無償)
- 埼玉県 所沢市(第3子以降は年収に関わらず無償)
📊 主要自治体の第2子保育料比較(世帯年収400万円の場合)
| 自治体 | 第1子保育料 | 第2子保育料 |
|---|---|---|
| 神奈川県 横浜市 | 20,400円 | 7,100円 |
| 埼玉県 さいたま市 | 19,500円 | 9,750円 |
| 大阪府 大阪市 | 24,900円 | 0円 |
| 北海道 札幌市 | 22,550円 | 0円 |
| 福岡県 福岡市 | 25,400円 | 0円 |
| 京都府 京都市 | 22,000円 | 0円 |
(参考:https://www.sumai-surfin.com/columns/mansion-knowledge/hoiku2)
兄弟姉妹が別居している場合や、対象となる施設の種類・年齢制限など、自治体によって細かいルールが異なる。また、令和7年4月以降、藤沢市のように多子世帯の数え方が「年齢・施設制限なし」に拡充されている自治体も出てきている(参考:https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/hoiku/kenko/kosodate/hoikuen/ninnkahoikushisetu/hoikuryo.html)。
軽減申請には書類提出が必要な場合もあるため、対象と思われる世帯は早めに自治体の保育担当窓口に確認しよう。
ひとり親世帯は低年収なら保育料金がさらに安くなる

ひとり親世帯(母子家庭・父子家庭)には、一般の世帯とは別の追加的な保育料軽減措置が設けられていることが多い。所得が一定以下であれば、第1子から保育料が半額になったり、場合によっては無償になるケースもある。
🏠 ひとり親世帯等の保育料軽減措置(主な内容)
| 世帯の状況 | 所得の条件 | 軽減内容(主な例) |
|---|---|---|
| ひとり親世帯等 | 市民税所得割額77,101円未満 | 第1子:半額、第2子以降:無償 |
| 市民税非課税世帯 | 非課税 | 第1子から無償 |
| 一般世帯(低所得) | 市民税所得割額57,700円未満 | 第2子:半額、第3子以降:無償 |
(参考:https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/hoiku/kenko/kosodate/hoikuen/ninnkahoikushisetu/hoikuryo.html)
「ひとり親世帯等」として扱われる対象は自治体によって多少異なるが、一般的に以下が含まれる。
✅ ひとり親世帯(母子・父子世帯、寡婦・寡夫で児童を扶養する世帯)
✅ 在宅で身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた人がいる世帯
✅ 生活保護受給世帯
✅ 特別児童扶養手当の支給対象児童がいる世帯
また、未婚のひとり親世帯については、「寡婦(夫)控除のみなし適用」を認める自治体もある。これにより、法律上は婚姻歴がなくても、税法上の控除を受けた場合と同様の計算方法で保育料を算定してもらえるケースがある(参考:https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/kosodatekyouiku/hoikuen/hoikuryounituite.html)。
軽減措置の申請には証明書類の提出が必要な場合があるため、該当しそうな世帯は入園申込時から早めに保育課に相談することをおすすめする。知らずに満額を払い続けているケースも少なくないため、積極的に確認してほしい。
東京都は2025年9月から0〜2歳の保育料金が無償化

前述の比較表でも際立っていたが、2025年9月より東京都内の認可保育園に通う0〜2歳児(第1子を含む)の保育料が全員無償化された。これは全国的にみても非常に先進的かつインパクトのある施策だ。
🗼 東京都の保育料無償化の推移
| 時期 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 2019年10月〜 | 3〜5歳の全員 | 認可保育園の保育料が全員無償(全国共通) |
| 2025年9月〜 | 0〜2歳の全員(東京都独自) | 第1子を含む全年齢・全所得帯が保育料ゼロ |
東京都の場合、世田谷区・練馬区をはじめとするすべての区市町村で、年収・世帯構成に関わらず0〜2歳を含む全年齢が保育料ゼロになっている。0〜2歳の保育料は年収によっては月5〜7万円にもなるため、この無償化の効果は非常に大きい。
ただし、「保育料」の無償化であり、給食費・教材費・延長保育料などの実費負担は依然として発生する点は変わらない。また、東京都の認可外保育園は別の制度が適用されるため、無償化の対象外になることもある。
都外在住者が東京都内の保育施設を利用する場合や、都内在住で都外の保育施設を利用する場合は、保育料は利用者の住民登録がある市区町村の基準で決定される(参考:https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/hoiku/kenko/kosodate/hoikuen/ninnkahoikushisetu/hoikuryo.html)。
東京都の動きを受け、他の自治体でも独自の保育料軽減・無償化への動きが今後さらに広がる可能性がある。静岡市のように「第2子以降は年収に関わらず無償」としている自治体も出てきており(参考:https://www.city.shizuoka.lg.jp/s5783/s002038.html)、全国的な無償化の流れは加速しているといえるだろう。
保育料金以外にかかる費用の内訳を把握することが重要

保育料金だけを把握して「これくらいの出費になるな」と計算していると、実際には想定外の費用に驚くことになりかねない。保育園では保育料以外にもさまざまな費用が発生するため、家計計画を立てる際は「保育料以外のコスト」もセットで把握しておくことが重要だ。
💰 保育料以外にかかる主な費用の種類と目安
| 費用の種類 | 概要 | 目安金額 |
|---|---|---|
| 給食費(主食・副食) | 3〜5歳は無償化後も発生する | 月4,000〜6,000円程度 |
| 教材費・文房具費 | 年齢が上がるほど増える傾向 | 月3,000〜10,000円 |
| 延長保育料 | 標準時間を超えた分が加算 | 施設・時間による |
| 行事費 | 運動会・発表会・遠足等 | 年数回・数千円〜 |
| 通園バス代 | バス送迎を利用する場合 | 月数千〜10,000円程度 |
| 入園料・制服代 | 初年度のみ発生する施設が多い | 数千〜数万円 |
ホイシルの事例によると、保育教材費の一例として4歳児クラスでは粘土・はさみ・ピアニカホース・自由画帳など合計で約3,800円の教材費が発生するケースがある(参考:https://www.hoicil.com/contents/parents/preparetion/11340/)。
また、3〜5歳の副食費(おかず・おやつ代)については、以下の世帯に限り免除される制度がある。
✅ 世帯年収360万円未満相当の世帯(市民税所得割額57,700円以下)
✅ ひとり親世帯等(市民税所得割額77,100円以下)
✅ 同一世帯の小学校入学前の子どものうち第3子以降の子ども
✅ 生活保護世帯・市民税非課税世帯
📊 保育料+実費負担の年間コスト試算(世帯年収600万円・横浜市・0歳児・第1子)
| 費用項目 | 月額目安 | 年間換算 |
|---|---|---|
| 保育料 | 38,000円 | 456,000円 |
| 給食費 | 5,000円 | 60,000円 |
| 教材費・その他 | 5,000円 | 60,000円 |
| 合計 | 48,000円 | 576,000円 |
私立の認可保育園では、英語・体操・音楽などの独自カリキュラムに基づく追加費用が発生する場合もある。保育園見学の際は、保育料以外の費用についても必ず確認しておくことを強くおすすめする。家計全体への影響を正確に把握するためには、月々の保育料だけでなく年間トータルコストで考える視点が大切だ。
総括:保育料金 年収のまとめ

最後に記事のポイントをまとめます。
- 保育料金は「住民税の所得割課税額」をもとに各自治体が階層別に設定している
- 所得割課税額は住宅ローン控除やふるさと納税などの税額控除を適用する前の金額を使用する
- 共働き世帯は夫婦の所得割課税額を合算した金額で保育料が決まる
- 保育料の計算に使う住民税は4〜8月が前年度分、9〜3月が当年度分に切り替わる
- 3〜5歳の認可保育園は全員保育料が無償(幼保無償化)で、0〜2歳は原則として保育料が発生する
- 認可外保育園の料金は施設が自由設定で、月7万円超が最多という調査結果がある
- 同じ世帯年収600万円でも東京都(無償)とさいたま市(44,000円)では年間50万円超の差が出る
- 第2子は半額・第3子以降は無償が国の基準で、大阪市・札幌市・福岡市・京都市は第2子も無償
- ひとり親世帯・低所得世帯には追加的な軽減措置や無償化制度がある
- 東京都は2025年9月より0〜2歳の全員(第1子含む)の保育料を無償化した
- 保育料以外に給食費・教材費・延長保育料などが月数千〜1万円程度かかる
- 住宅購入や引越し先を決める際は、居住自治体の保育料水準も重要な比較ポイントになる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- https://www.sumai-surfin.com/columns/mansion-knowledge/hoiku2
- https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/hoiku/kenko/kosodate/hoikuen/ninnkahoikushisetu/hoikuryo.html
- https://pcareer.m3.com/mama/money-rule/preschool-fee/
- https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/kosodatekyouiku/hoikuen/hoikuryounituite.html
- https://www.hoicil.com/contents/parents/preparetion/11340/
- https://www.city.kawasaki.jp/450/cmsfiles/contents/0000030/30711/hoikuryoukingakuhyou.pdf
- https://www.city.kobe.lg.jp/a65174/kosodate/shien/shinseido/riyomoshikomi/riyoshafutangaku.html
- https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/hoiku-yoji/shisetsu/riyou/riyouryo/riyouryosantei/default20190319.html
- https://www.city.matsudo.chiba.jp/kosodate/matsudodekosodate/kosodatenavi/hoikuenyouchien/hoikuryo.html
- https://www.city.shizuoka.lg.jp/s5783/s002038.html
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