寿スピリッツの決算を完全解説!2026年3月期も全項目で過去最高を更新した理由とは
「寿スピリッツ」という社名を聞いてピンと来ない方も、「ルタオ」や「シュクレイ」の商品を見かけたことがある方は多いのではないでしょうか。この会社は菓子メーカーとして東証プライムに上場し(証券コード:2222)、近年めざましい成長を続けています。2026年3月期の決算では、売上高・営業利益・経常利益・純利益のすべてにおいて過去最高を更新したことが大きな話題になりました。この記事では、最新の決算内容から財務状況、配当推移、将来の業績見通しまで、公開情報をもとに徹底的に整理しています。
株式投資を考えている方はもちろん、「なんとなく気になっていた」という方にもわかりやすく説明しています。難しい会計用語にはできる限り補足説明を加えながら、数字の意味を丁寧に解説していきます。投資の判断はあくまでご自身でお願いしますが、判断材料の一つとしてぜひ最後まで読んでみてください。
| この記事のポイント |
|---|
| ✅ 2026年3月期の決算は売上高787.81億円・営業利益185.98億円で全項目が過去最高を更新 |
| ✅ 2027年3月期も増収増益(売上高845億円・営業利益205.5億円)を会社が予想 |
| ✅ 自己資本比率79.7%・有利子負債ゼロ水準の超健全な財務体質 |
| ✅ 配当金は1株35円(2026年3月期)で安定配当を継続維持する方針 |
寿スピリッツの決算を徹底チェック!最新業績と財務の全貌

- 寿スピリッツの決算発表はいつ?2026年3月期の発表日と概要
- 2026年3月期の業績は全項目で過去最高を更新
- 寿スピリッツの財務状況は?自己資本比率79.7%が示す安定性
- キャッシュフロー推移から見える企業の稼ぐ力
- 寿スピリッツの配当推移と配当金の今後を読む
- 寿スピリッツの商品・ブランドには何がある?
寿スピリッツの決算発表はいつ?2026年3月期の発表日と概要

寿スピリッツ株式会社(証券コード:2222)の2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)の本決算は、2026年5月14日に発表されました。同社は3月決算の会社であり、例年5月中旬に本決算の発表を行うパターンが続いています。
📅 過去の決算発表スケジュール
| 決算期 | 発表日 |
|---|---|
| 2022年3月期 | 2022年5月13日 |
| 2023年3月期 | 2023年5月15日 |
| 2024年3月期 | 2024年5月14日 |
| 2025年3月期 | 2025年5月13日 |
| 2026年3月期 | 2026年5月14日 |
このように、毎年5月の第2〜3週あたりに本決算を発表するのが寿スピリッツの恒例パターンとなっています。決算発表日を事前に把握しておくことは、IR情報を追う上で非常に重要なポイントです。
また、四半期ごとに第1四半期(6月末〆)・第2四半期(9月末〆)・第3四半期(12月末〆)の決算短信も発表されており、それぞれの発表時期を把握しておくと業績の流れを追いやすくなります。2026年3月期においても、第1四半期〜第3四半期まで着実に発表が行われており、通期決算の公表までに業績の積み上がりをチェックすることができました。
寿スピリッツ株式会社の公式IRページでは、決算短信や決算説明会資料を無料でダウンロードできます。最新の資料はPDF形式で公開されており、数値の根拠を自分で確かめることができます。
引用元:https://www.kotobukispirits.co.jp/ja/ir/library/state.html
2026年3月期の決算短信(419KB)に加え、決算短信補足説明資料(345KB)も公開されています。さらに決算説明会の文字起こしデータ(2,308KB)も提供されており、経営陣の言葉をテキストで確認できるのも投資家にとって便利な点です。
決算短信補足説明資料は、決算短信の数値だけではわかりにくいポイントを補足するために作成された資料です。事業別の内訳や前期比較の詳細などが含まれることが多く、より深く決算内容を理解したい方には積極的に活用することをおすすめします。
2026年3月期の業績は全項目で過去最高を更新

2026年3月期の連結業績は、売上高・営業利益・経常利益・純利益のすべてで過去最高を更新しました。これは5期連続で過去最高益を更新したことを意味しており、同社の継続的な成長力を明確に示しています。
📊 2026年3月期 連結業績(主要数値)
| 指標 | 2026年3月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 787.81億円 | +8.9% |
| 営業利益 | 185.98億円 | +5.6% |
| 経常利益 | 187.33億円 | +5.9% |
| 当期純利益 | 125.57億円 | +3.6% |
| 1株当たり純利益 | 81.32円 | +4.3% |
出典:みんかぶ・Yahoo!ファイナンス掲載の決算短信情報をもとに整理(https://minkabu.jp/stock/2222/settlement / https://finance.yahoo.co.jp/quote/2222.T/financials)
前期(2025年3月期)と比較すると、売上高は約63億円、営業利益は約10億円、経常利益は約10.5億円、純利益は約4.4億円それぞれ増加しています。特に売上高が8.9%増と力強い伸びを示しているのが印象的です。
📈 過去5期の業績推移
| 決算期 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 経常利益(百万円) | 純利益(百万円) |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 32,191 | 1,402 | 2,921 | 1,915 |
| 2023年3月期 | 50,155 | 9,951 | 10,295 | 7,018 |
| 2024年3月期 | 64,035 | 15,780 | 15,867 | 10,831 |
| 2025年3月期 | 72,349 | 17,610 | 17,686 | 12,122 |
| 2026年3月期 | 78,781 | 18,598 | 18,733 | 12,557 |
出典:https://kabutan.jp/stock/finance?code=2222 / https://www.kotobukispirits.co.jp/ja/ir/management/highlight.html
この表を見ると、2022年3月期の営業利益がわずか14億円だったのに対し、2026年3月期には185億円超となっており、わずか4年間で営業利益が約13倍以上に膨らんでいることがわかります。
2022年3月期はコロナ禍の影響で売上高・利益が落ち込んでいた年であり、そこからの劇的な回復と成長が特に顕著です。主力のシュクレイグループやケイシイシイの売上高が増加し、全体の業績をけん引しているとされています。売上営業利益率(売上高に対する営業利益の割合)は2026年3月期で約23.6%と、食品業界の中でも極めて高い水準です。同業他社と比較した場合でも、非常に高い収益性を誇っているといえるでしょう。
直近3ヵ月の実績(2026年1〜3月期、第4四半期)を見ると、売上高202.96億円(前年同期比9.5%増)、経常利益46.20億円(同13.2%増)と堅調な推移を示しており、年度全体の成長が最終四半期まで続いたことが確認できます。
寿スピリッツの財務状況は?自己資本比率79.7%が示す安定性

財務状況を確認するうえで最初に注目したいのが「自己資本比率」です。これは、総資産に占める自己資本(純資産)の割合を示す指標で、数字が高いほど借金に頼らない経営をしていると判断できます。一般的に自己資本比率40%以上あれば安定、60%以上なら優良とされることが多い指標です。
🏦 財務情報の推移
| 決算期 | 総資産(百万円) | 純資産(百万円) | 自己資本比率 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 27,470 | 20,356 | 74.1% |
| 2023年3月期 | 36,953 | 26,517 | 71.8% |
| 2024年3月期 | 46,510 | 35,223 | 75.7% |
| 2025年3月期 | 51,980 | 40,085 | 77.1% |
| 2026年3月期 | 60,142 | 47,936 | 79.7% |
出典:https://minkabu.jp/stock/2222/settlement / https://www.kotobukispirits.co.jp/ja/ir/management/highlight.html
2026年3月期の自己資本比率は79.7%と、前期比で2.6ポイント上昇しました。これは主に当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものです。総資産は601.42億円(前期末比15.7%増)となり、そのうち現金及び預金が61.19億円増加しています。
さらに注目したいのが、有利子負債倍率がほぼゼロ(実質無借金経営に近い状態)という点です。株探のデータによれば2026年3月期の有利子負債倍率は「-」となっており、借入金がほぼない状態で事業を拡大していることがわかります。これは財務的な安全性が極めて高いことを示しています。
純資産(純資産合計)は479.36億円で、1株あたり純資産は310.37円となっています。1株純資産はこの4期で130.83円→310.37円へと着実に積み上がっており、内部留保の蓄積が順調に進んでいることがうかがえます。
財務の健全性という観点では、業界でも上位に位置する水準と評価できるでしょう。ただし、株価がこの純資産の何倍で取引されているかを示すPBR(株価純資産倍率)は6.57倍(2026年5月25日時点)と割高水準にあるため、株価評価の観点では慎重に判断する必要があります。
キャッシュフロー推移から見える企業の稼ぐ力

「キャッシュフロー」は企業のお金の流れを示す指標で、実際に現金がどれだけ動いたかを確認できます。銀行の通帳の入出金明細をイメージするとわかりやすいでしょう。営業キャッシュフロー(本業で稼いだお金)が安定してプラスであることが、健全な企業の証といわれています。
💰 キャッシュフロー推移
| 決算期 | 営業CF(百万円) | 投資CF(百万円) | 財務CF(百万円) | 現金期末残高(百万円) | フリーCF(百万円) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | 9,085 | -1,615 | -1,223 | 16,162 | 7,470 |
| 2024年3月期 | 10,845 | -2,004 | -2,322 | 22,689 | 8,841 |
| 2025年3月期 | 13,204 | -3,438 | -7,372 | 25,081 | 9,766 |
| 2026年3月期 | 13,801 | -5,451 | -5,241 | 28,200 | 8,350 |
出典:https://minkabu.jp/stock/2222/settlement / https://kabutan.jp/stock/finance?code=2222
2026年3月期の営業キャッシュフローは138.01億円の収入(前期比4.4%増)となっており、本業での稼ぐ力が着実に拡大しています。これは主に税金等調整前当期純利益187.45億円によるものです。
投資キャッシュフローは54.51億円の支出(前期比58.5%増)と大幅に増加しました。主な要因は定期預金の預け入れと有形固定資産の取得によるものです。前期比で投資額が大幅に増加していることは、会社が積極的に設備投資を行っていることを示しており、将来の成長に向けた布石と捉えることもできます。
財務キャッシュフローは52.41億円の支出(前期比28.9%減)となっており、主な要因は配当金の支払いです。前期(2025年3月期)は自社株買い等の影響で73.72億円の支出があった可能性があり(推測の域を出ませんが)、その分が減少したと考えられます。
フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は83.5億円と引き続きプラスを維持しており、企業として「稼ぎながら投資できている」健全な状態を示しています。現金及び現金同等物の期末残高も282億円と着実に積み上がっており、財務的な余力は十分にあるといえるでしょう。
寿スピリッツの配当推移と配当金の今後を読む

株式投資において配当金は重要な関心事のひとつです。寿スピリッツの配当方針と推移を確認しておきましょう。
💴 配当推移(1株当たり配当金)
| 決算期 | 1株配当(円) | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2022年3月期 | 6円(株式分割調整後) | — |
| 2023年3月期 | 14円 | — |
| 2024年3月期 | 28円 | — |
| 2025年3月期 | 32円 | — |
| 2026年3月期(実績) | 35円 | 43.0% |
| 2027年3月期(会社予想) | 35円(予想) | 39.1%(予想) |
出典:https://finance.yahoo.co.jp/quote/2222.T/financials / https://kabutan.jp/stock/finance?code=2222
2026年3月期の年間配当は1株当たり35円(前期比3円増)となりました。配当性向は43.0%で、利益の約4割を株主へ還元していることを示しています。過去の配当推移を見ると、2022年3月期の6円から段階的に引き上げられており、業績の拡大とともに増配が続いてきた経緯があります。
2027年3月期の配当についても、会社は1株当たり35円を予想しており、前期と同水準の安定配当を維持する方針を示しています。営業利益の伸びが大きい(+10.5%予想)のに対して、配当額が横ばいである点は、配当性向の低下(43.0%→39.1%)につながっていますが、これは内部留保を投資や成長に回すという経営判断の表れとも解釈できます。
📋 配当利回りの目安(参考)
| 株価(参考) | 年間配当 | 配当利回り(概算) |
|---|---|---|
| 2,039円(2026年5月25日時点) | 35円 | 約1.72% |
配当利回りは約1.72%(2026年5月25日時点の株価2,039円ベース)です。日本株全体の平均配当利回りと比較するとやや低めの水準ですが、成長企業として株価上昇も期待されている銘柄のため、配当利回りだけで判断するのは難しいでしょう。
ただし、これはあくまで現時点の会社予想であり、業績の変動によって変わる可能性がある点には注意が必要です。配当の状況は今後の業績次第で変化することがあるため、定期的にIR情報を確認することをおすすめします。
寿スピリッツの商品・ブランドには何がある?

「寿スピリッツ」という会社名はあまり聞き慣れない方も多いかもしれませんが、傘下のブランドは実は身近なものが多いです。同社は「お菓子の総合プロデューサー」として、プレミアムギフトスイーツの創造と育成に注力しています。
🍰 主なグループ会社・ブランド(代表例)
| グループ | 代表ブランド・商品 | 特徴 |
|---|---|---|
| シュクレイグループ | 東京・首都圏向けプレミアムスイーツ | 百貨店・駅ナカ中心に展開 |
| ケイシイシイ | ルタオ(北海道小樽発祥) | チーズケーキ等の北海道ブランド |
| 寿製菓グループ | 鳥取・山陰エリアの和洋菓子 | 地域密着型ブランド |
| 販売子会社 | 各地域の土産菓子 | 観光地・空港等で販売 |
出典:https://finance.yahoo.co.jp/quote/2222.T/financials の決算短信要約情報をもとに整理
特にルタオ(LeTAO)は北海道・小樽発祥のチーズケーキが有名で、全国的な知名度を誇ります。シュクレイグループは東京や首都圏の百貨店・駅ナカ店舗でプレミアムスイーツを展開しており、インバウンド(訪日外国人)需要の恩恵も受けています。
2026年5月20日のIRニュースでは、新ブランド「MILLI MILLI(ミリ ミリ)」が伊勢丹新宿店にオープン、「HAKATA ORIOORI(博多オリオーリ)」が大丸福岡天神店にオープンとの発表がありました。
引用元:https://www.kotobukispirits.co.jp/ja/ir.html
このように、寿スピリッツは既存ブランドの強化だけでなく、新ブランドの立ち上げにも積極的です。百貨店や有名商業施設への出店を続けることで、高価格帯のスイーツ市場でのポジションを確立しているといえるでしょう。
✅ 寿スピリッツが手がける主な商品カテゴリ
- 北海道発のチーズケーキ・洋菓子(ルタオ等)
- 東京・首都圏向けの高級ギフトスイーツ(シュクレイ系)
- 地域密着型の和・洋菓子(寿製菓グループ等)
- 空港・観光地向けの土産菓子
- 百貨店・駅ナカで販売するプレミアムスイーツ
- 新業態ブランドの開発・展開(MILLI MILLIなど)
これらの事業構造は「地域ブランド+プレミアム路線」という明確なコンセプトに基づいており、コモディティ化が進む菓子市場の中で差別化を図る戦略が業績の高さに結びついていると考えられます。
寿スピリッツ決算データから読む将来展望と投資家向け情報

- 2027年3月期の業績見通しと継続成長のシナリオ
- 寿スピリッツの適正株価はいくら?収益指標から考える
- ROEとROAが示す寿スピリッツの収益性の実態
- 寿スピリッツのIR情報はどこで確認できる?公式資料の活用法
- 寿スピリッツの株主優待2025と権利確定日
- みんかぶ評価と個人投資家からの注目度
- 総括:寿スピリッツ決算のまとめ
2027年3月期の業績見通しと継続成長のシナリオ

寿スピリッツが2026年5月14日に発表した2027年3月期の業績予想は、引き続き増収増益を見込む内容となっています。特に営業利益の伸びが大きく、会社が強気な見通しを示している点が注目されます。
📈 2027年3月期 会社予想(最新)
| 指標 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 787.81億円 | 845億円 | +7.3% |
| 営業利益 | 185.98億円 | 205.5億円 | +10.5% |
| 経常利益 | 187.33億円 | 206.1億円 | +10.0% |
| 純利益 | 125.57億円 | 138.1億円 | +10.0% |
| 1株益 | 81.32円 | 89.4円 | +10.0% |
出典:https://finance.yahoo.co.jp/quote/2222.T/financials / https://kabutan.jp/stock/finance?code=2222
みんかぶの情報によれば、今期(2027年3月期)売上高は7%増を計画し、過去最高を連続で更新する見込みとされています。経常利益・最終利益も10%の大幅増を計画しており、5期連続で過去最高益を更新した2026年3月期に続いて、さらなる成長が期待されている状況です。
上期(2026年4月〜2026年9月)の会社予想も発表されており、売上高383億円(前年同期比+7.0%)、営業利益81.9億円(同+10.1%)、経常利益82.2億円(同+9.4%)を見込んでいます。下期(2026年10月〜2027年3月)はさらに業績が積み上がる計画となっています。
「今期売上高は7%を計画、過去最高を連続で更新の見込み。今期経常利益は10%の大幅増を計画、過去最高を連続で更新の見込み。今期最終利益は10%の大幅増を計画、過去最高を連続で更新の見込み。」
引用元:https://minkabu.jp/stock/2222/settlement
ただし、これはあくまで会社が公表した予想値です。為替の変動、原材料費の高騰、インバウンド需要の変化、競合他社の動向などによって、実際の業績は上下にぶれる可能性があります。予想はあくまで参考として、実際の四半期決算ごとに数値を確認することが重要です。
6期連続増収、5期連続増益という流れが続いている点は注目に値しますが、成長が鈍化する場面もいつかは訪れるかもしれません。コロナ禍後の「反動需要」が一巡した後も成長を維持できるかどうかが、今後の焦点のひとつといえるでしょう。
寿スピリッツの適正株価はいくら?収益指標から考える

「適正株価はいくらか」は投資家が最も気になるポイントのひとつですが、これを一言で断定することは難しく、推測の域を出ません。ここでは、公開されている指標データをもとに、現在の株価水準を客観的に整理します。
📊 主な株価指標(2026年5月25日時点)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 株価 | 2,039円 |
| PER(予想) | 22.8倍 |
| PBR | 6.57倍 |
| 配当利回り | 1.72% |
| 時価総額 | 約3,174億円 |
出典:https://kabutan.jp/stock/finance?code=2222 / https://minkabu.jp/stock/2222/settlement
PER(株価収益率)は、株価が1株あたり利益の何倍で取引されているかを示す指標です。一般的に15〜20倍程度が「普通」とされることが多く、22.8倍という水準はやや高めといえるかもしれません。ただし、継続的な成長が見込まれる企業には高いPERがつきやすい傾向があり、一概に割高とは断定できません。
PBR(株価純資産倍率)の6.57倍は、「純資産の6.57倍の価格がついている」ことを意味します。PBR1倍以下なら割安という見方もありますが、高収益・高成長企業はPBRが高くなる傾向があります。ROEが高い企業ほどPBRも高くなりやすいという関係性(PBR=PER×ROE)も参考になります。
📋 株価バリュエーション比較(概念整理)
| 指標 | 一般的な基準(目安) | 寿スピリッツ(2026年5月時点) | 評価 |
|---|---|---|---|
| PER | 15〜20倍が目安 | 22.8倍 | やや高め |
| PBR | 1倍以下が割安 | 6.57倍 | 高水準 |
| 配当利回り | 2〜3%以上が高配当 | 1.72% | やや低め |
みんかぶの目標株価情報によれば、2,150円という水準が提示されていますが(2026年5月25日時点)、これはあくまでも一つの参考値に過ぎません。アナリスト評価は「強気買い」とされていますが、投資判断はご自身の責任で行うことが大前提です。
株価の適正水準を判断するためには、PERやPBRのほか、成長率や配当利回り、業界全体のトレンドなども考慮する必要があります。特に成長株においては将来の利益予想をどう評価するかが重要になるため、定期的に決算情報をチェックしながら長期的な視点で判断することが一般的に推奨されています。
ROEとROAが示す寿スピリッツの収益性の実態

ROEとROAは企業の収益性を測る代表的な指標です。投資判断の際にも非常に重要なため、それぞれの意味と寿スピリッツの実績を丁寧に確認しておきましょう。
- ROE(自己資本利益率):自己資本に対してどれだけ利益を生み出しているかを示す指標。一般的に10〜20%以上で優良とされる
- ROA(総資産利益率):総資産全体に対してどれだけ利益を生み出しているかを示す指標。5%以上で優良とされることが多い
- 売上営業利益率:売上高に占める営業利益の割合。高いほど効率よく稼いでいる
📊 寿スピリッツの収益性指標推移
| 決算期 | ROE | ROA | 売上営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | 29.94% | 18.99% | 19.84% |
| 2024年3月期 | 35.09% | 23.29% | 24.64% |
| 2025年3月期 | 32.19% | 23.32% | 24.34% |
| 2026年3月期 | 28.53% | 20.88% | 23.61% |
出典:https://minkabu.jp/stock/2222/settlement / https://kabutan.jp/stock/finance?code=2222
ROEは2024年3月期の35.09%をピークに低下傾向にあり、2026年3月期は28.53%となっています。これは自己資本(純資産)が拡大するスピードに対して、利益の伸びが追いついていないためです。自己資本比率が79.7%と高水準であることが、ROEにとってはマイナス方向に働く要因にもなっています。
みんかぶの分析でも「ROEは低下傾向にあり、資本効率が悪化していることを示す」と指摘されており、「PBRを中心としたバリュエーションの悪化が予想される」との見方も示されています。ただし、28.53%というROEは一般的な基準(10〜20%)を大きく上回っており、依然として高収益企業の水準に位置しています。
ROA(総資産利益率)も同様に2025年3月期の23.32%から2026年3月期の20.88%へとやや低下していますが、「5%以上で優良」という一般基準から見れば非常に高い水準を維持しています。
売上営業利益率は23.61%と、食品・菓子業界の中でもトップクラスの水準です。プレミアムスイーツという高付加価値商品を中心に展開していることが、高い利益率の背景にあると考えられます。2027年3月期の予想では売上営業利益率が約24.3%へ回復する計算となっており(予想営業利益205.5億円÷予想売上高845億円)、収益率の維持・改善も期待されます。
寿スピリッツのIR情報はどこで確認できる?公式資料の活用法

「IR(投資家向け広報)」情報は、上場企業が投資家に向けて財務状況や経営方針を公開する情報です。寿スピリッツは公式サイトでさまざまなIR資料を公開しており、誰でも無料で閲覧できます。
🔍 寿スピリッツの主なIR資料一覧
| 資料名 | 特徴 | 公開先 |
|---|---|---|
| 決算短信 | 最新の業績数値・財務データ | 公式IRサイト |
| 決算説明会資料 | 経営陣の説明スライド | 公式IRサイト |
| 決算説明会文字起こし | 質疑応答を含む全テキスト | 公式IRサイト |
| 統合報告書 | 財務+非財務情報を網羅 | 公式IRサイト |
| 株主通信 | 株主向け要約版IR資料 | 公式IRサイト |
| ESGデータ | 環境・社会・ガバナンス情報 | 公式IRサイト(PDF) |
| コーポレートガバナンス報告書 | ガバナンス体制の詳細 | 公式IRサイト(PDF) |
出典:https://www.kotobukispirits.co.jp/ja/ir.html / https://www.kotobukispirits.co.jp/ja/ir/library/state.html
特に決算説明会の文字起こしデータは非常に有用な資料です。2026年3月期の文字起こし(2,308KB)や第2四半期の文字起こし(4,915KB)なども公開されており、経営陣がどのような方針で事業を進めているかをテキストで確認できます。スライド資料だけでは読み取れない意図や背景を把握するのに役立ちます。
最新IR資料(2026年5月15日更新)として、決算短信・決算説明会資料・統合報告書・早わかり資料が一括ダウンロード(ZIP:7.6MB)で提供されています。
引用元:https://www.kotobukispirits.co.jp/ja/ir.html
IRカレンダーでは今後の決算発表予定や株主総会の日程も確認できます。また、IRニュースでは新ブランドのオープン情報や役員異動なども逐次更新されるため、定期的なチェックが有効です。2026年5月20日には新ブランドのオープン情報が2件立て続けに公開されており、事業拡大の勢いが感じられます。
✅ IR情報を活用するためのポイント
- 決算短信で「数値の実態」を確認する
- 決算説明会資料・文字起こしで「経営の方向性」を把握する
- 統合報告書で「中長期の戦略と非財務情報」を理解する
- IRカレンダーで「発表スケジュール」を事前に把握する
- IRニュースで「最新の事業動向・新ブランド情報」をタイムリーに確認する
Yahoo!ファイナンスやみんかぶ、松井証券のマーケット情報ページでも決算データを整理した形で閲覧できるため、複数の情報源を組み合わせて理解を深めることをおすすめします。
寿スピリッツの株主優待2025と権利確定日

株主優待は、一定数以上の株式を保有する株主に対して、企業が自社製品やサービスなどを提供する制度です。寿スピリッツの株主優待についても、基本的な情報を整理しておきましょう。
🎁 株主優待の基本情報(参考)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 権利確定日 | 3月末(3月31日) |
| 権利付き最終日 | 権利確定日の2営業日前 |
| 優待内容 | 自社グループ商品等(詳細は公式サイトで要確認) |
| 配当受け取りの基準日 | 同じく3月末 |
※ 本記事の調査情報には株主優待の詳細条件が含まれていないため、具体的な優待内容・必要株数等については、寿スピリッツ公式サイトまたは証券会社のウェブサイトで必ずご確認ください。
寿スピリッツは3月決算の会社ですので、権利確定日は原則として3月末(3月31日)です。権利付き最終日(株を購入して優待・配当をもらえる最終日)は、権利確定日の2営業日前となります。具体的な日付は毎年のカレンダーによって異なるため、事前に証券会社や公式サイトで確認することが重要です。
配当金の権利も同じ3月末が基準日となるため、年に一度、3月末時点で株式を保有していれば配当を受け取る権利が発生します。2026年3月期の配当は1株35円、2027年3月期も35円(予想)となっています。
📋 配当と優待の受け取りスケジュール(概念整理)
| タイミング | 内容 |
|---|---|
| 3月末(権利確定日) | 配当・優待の権利が確定 |
| 5〜6月頃(目安) | 配当金の支払い |
| 6〜8月頃(目安) | 株主優待の発送(年によって異なる) |
⚠️ 投資判断にあたっての注意点
- 株主優待の内容や条件は変更・廃止されることがある
- 権利確定日だけを狙って株を売買することは、相場の変動によって損失が出る可能性もある
- 投資の最終判断は必ずご自身でお願いします
寿スピリッツの株主還元・株主優待についての詳細は、公式IRページの「株主還元・株主優待」コーナーでも確認できます。定期的に情報を更新しているため、最新情報は必ず公式サイトを参照するようにしてください。
みんかぶ評価と個人投資家からの注目度

投資情報サービス「みんかぶ」では、個人投資家からの株価予想や評価が蓄積されています。寿スピリッツ(2222)についても、様々な評価が寄せられており、個人投資家からの関心の高さが見てとれます。
📊 みんかぶ掲載の寿スピリッツ評価情報(2026年5月25日時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 株価 | 2,039円 |
| 株価診断 | 割安 |
| 個人予想 | 売り |
| アナリスト評価 | 強気買い |
| 目標株価 | 2,150円 |
出典:https://minkabu.jp/stock/2222/settlement
興味深いのは、「株価診断:割安」という評価と「個人予想:売り」という評価が共存している点です。これは、指標的には割安と評価されながらも、個人投資家の間では短期的な値動きに対して慎重な見方が広がっている可能性を示しているかもしれません。一方で、アナリスト(機関投資家・証券会社の専門家)は「強気買い」と評価しており、プロと個人の見方が分かれている状況といえます。
株探では比較される銘柄として「日清食HD」「明治HD」「キッコーマン」が挙げられており、食品業界の中堅〜大手と比較されることがわかります。これらの企業と業績や指標を比較することで、寿スピリッツの相対的なポジションを把握する参考になります。
直近3ヵ月の実績(2026年1〜3月期、第4四半期単体)では、売上高202.96億円(前年同期比9.5%増)、経常利益46.20億円(同13.2%増)と堅調な推移を示しており、足元の業績は引き続き力強い状態が続いています。売上営業利益率も前年同期の21.9%から22.6%へと上昇しており、収益性の改善も確認できます。
個人投資家にとっては、「5期連続で過去最高益を更新する成長株」という魅力と「PBR6.57倍というバリュエーションの高さ」という二面性をどう評価するかが判断のポイントになるでしょう。投資にはリスクが伴うため、充分な情報収集と自己判断が不可欠です。また、決算内容や市場環境の変化に応じて、定期的に自分の見方を見直す姿勢が重要といえます。
総括:寿スピリッツ決算のまとめ

最後に記事のポイントをまとめます。
- 寿スピリッツ(証券コード2222)の2026年3月期決算発表日は2026年5月14日である
- 2026年3月期の業績は売上高787.81億円・営業利益185.98億円・経常利益187.33億円・純利益125.57億円で全項目が過去最高を更新した
- 5期連続の過去最高益更新であり、コロナ禍からの急回復を経て継続的な成長軌道に乗っている
- 自己資本比率は79.7%と非常に高く、有利子負債はほぼゼロの超健全な財務体質を誇っている
- 営業キャッシュフローは138億円(前期比4.4%増)と本業の稼ぐ力が着実に拡大し、フリーCFもプラスを維持している
- 1株配当は35円(2026年3月期実績・配当性向43.0%)で安定配当を継続、2027年3月期も35円を予想している
- 主力ブランドはルタオ(ケイシイシイ)・シュクレイグループ等のプレミアムスイーツ事業であり、高付加価値路線が高い利益率の源泉となっている
- 2027年3月期の会社予想は売上高845億円(+7.3%)・営業利益205.5億円(+10.5%)と引き続き増収増益を見込んでいる
- ROEは28.53%・ROAは20.88%と一般的な優良水準を大きく上回る高収益体質を維持しているが、自己資本の拡大に伴い緩やかな低下傾向にある
- PERは約22.8倍・PBRは約6.57倍と成長期待を反映したバリュエーションとなっており、割安とは言いにくい水準にある
- みんかぶではアナリストが「強気買い」、個人投資家は「売り」と評価が分かれており、短期・長期の見方の違いが反映されている
- 公式IRサイトでは決算短信・決算説明会資料・文字起こしが無料公開されており、誰でも一次情報に直接アクセスして確認することができる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- https://www.kotobukispirits.co.jp/ja/ir/library/state.html
- https://www.kotobukispirits.co.jp/ja/ir/library/closing.html
- https://finance.yahoo.co.jp/quote/2222.T/financials
- https://minkabu.jp/stock/2222/settlement
- https://www.kotobukispirits.co.jp/ja/ir.html
- https://finance.matsui.co.jp/stock/2222/settlement/index
- https://kabutan.jp/stock/finance?code=2222
- https://www.kotobukispirits.co.jp/ja/ir/management/highlight.html
- https://www.nikkei.com/nkd/company/kessan/?scode=2222
- https://finance.logmi.jp/search?tags=%E5%AF%BF%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84
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