Zapierとサイボウズkintoneを連携したら仕事が激変!設定方法から料金プランまで全部まとめた
「Zapierとサイボウズのkintoneって、実際どうやって連携するの?」そんな疑問を持っている人は多いはず。Zapierは世界中で使われているノーコードの自動化サービスで、サイボウズのkintoneとも公式に連携できる。kintoneに新しいレコードが追加されたらGmailに通知を送ったり、逆にGmailで受信したメールをkintoneに自動登録したり、手動でこなしていた作業をまるごと自動化できるのが最大の魅力だ。
この記事では、Zapierとサイボウズkintoneで使える機能の全一覧から、実際の設定手順・料金の考え方・注意すべき制限事項まで、できる限りわかりやすく整理した。はじめてZapierに触れる方でも「なるほど」と理解できるよう、専門用語はかみ砕いて説明している。kintone WebhookとZapierを組み合わせた応用的な使い方や、IPアドレス制限がある環境での対処法など、少し踏み込んだ情報も盛り込んでいるので、ぜひ最後まで読んでみてほしい。
| この記事のポイント |
|---|
| ✅ Zapierとサイボウズkintoneで使えるトリガー1種・アクション5種を全解説 |
| ✅ Zapierの料金プランの仕組みと無料で使える範囲がわかる |
| ✅ kintoneのAPIトークンを使った接続設定の流れをステップで確認できる |
| ✅ 制限事項4点・IPアドレス制限の回避策など注意点も網羅している |
Zapierとサイボウズkintoneで実現できる連携の全貌

- Zapierとサイボウズkintoneで連携できる機能は全部で6種類ある
- Zapierの料金プランは無料から始められる
- kintoneのトリガー「New Record」は新規レコードの登録をきっかけに動く
- アクション「Create Record」で他サービスのデータをkintoneへ自動登録できる
- Add CommentとUpdate Statusでkintoneのレコードをリモート操作できる
- Update Record By Record IDとUpdate Keyで既存レコードも自動更新できる
Zapierとサイボウズkintoneで連携できる機能は全部で6種類ある

まず最初に押さえておきたいのが、「Zapierとサイボウズkintoneで具体的に何ができるのか」というポイントだ。結論を言うと、ZapierのkintoneアプリはTrigger(トリガー)1種類とAction(アクション)5種類の、合計6つの機能で構成されている。
Zapierの基本的な仕組みを先に整理しておこう。
Zapierは「トリガー」と「アクション」の2つの要素を組み合わせることで自動化ワークフローを作る。「トリガー」は自動化のきっかけとなる出来事で、「アクション」はそのきっかけを受けて実行される作業のことだ。このセットをZapierでは「Zap(ザップ)」と呼ぶ。
kintoneはZapier上でAppsとして公式に登録されており、プログラムを1行も書かずに使えるのが最大の特徴だ。2025年7月時点でZapier全体で8,000を超えるアプリが対応しており、kintoneもその1つとして登録されている。
📋 Zapierのkintoneアプリでできることまとめ
| 種別 | 機能名 | 概要 |
|---|---|---|
| Trigger | New Record | 新しいレコードが登録されたときに発動 |
| Action | Create Record | 他サービスの情報をkintoneに新規登録 |
| Action | Add Comment | 指定レコードにコメントを追加 |
| Action | Update Status | レコードのプロセス管理ステータスを更新 |
| Action | Update Record By Record ID | レコード番号を指定してフィールドを更新 |
| Action | Update Record By Update Key | 任意のキー(重複禁止フィールド)でレコードを更新 |
この6つを組み合わせることで、「Gmailのメールをkintoneにレコードとして登録する」「kintoneに新しいレコードが追加されたらSlackに通知する」「GitHubでIssueが作成されたらkintoneのステータスを変更する」といった自動化が、コードを書かずに実現できる。
実際にメルカリでは、Zapierを社内導入してノンプログラマーを含む250名以上のメンバーが400以上のワークフローを作成・運用していたという事例が報告されている。それだけ実務での活用価値が高いツールと言える。
📋 Zapierでよく使われるkintone連携パターン例
| やりたいこと | Trigger(起点) | Action(結果) |
|---|---|---|
| メール受信をkintoneに記録 | Gmail: New Email | kintone: Create Record |
| kintone新規登録をメール通知 | kintone: New Record | Gmail: Send Email |
| kintone更新をSlack通知 | kintone Webhook | Slack: Send Message |
| スプレッドシートをkintoneに同期 | Google Sheets: New Row | kintone: Create Record |
Zapierの料金プランは無料から始められる

Zapierを使う前に、多くの人が気になるのが料金の問題だろう。結論を先に言うと、Zapierには無料プランがあり、一定の範囲内であれば料金をかけずに使い始めることができる。
Zapierの料金はいくつかのプランに分かれており、主に「Zap(連携数)」と「Task(実行回数)」の2つの軸で決まる仕組みになっている。
📋 Zapierの料金を理解するための4つの基本概念
| 概念 | 意味 | 料金への影響 |
|---|---|---|
| Zap | 連携させたサービスのセット(例:Gmail+kintone) | プランによって作れる数が決まる |
| Task | Zapが実際に実行された回数 | 月の実行回数がプランの上限を超えると追加課金 |
| ポーリング間隔 | Zapierがトリガーを確認する頻度 | 上位プランほど間隔が短くリアルタイムに近い |
| Webhooks by Zapier | Webhookを使った連携機能 | 有料プランが必要な場合がある |
無料プランでは一般的に5つまでのZapが使え、月間のTask数にも上限がある。一方、有料プランになるとZapの数が増え、Task上限も拡大する。さらに3ステップ以上の連携(例:kintone→翻訳→Slack)を作りたい場合は、有料プランが必要になってくる点は要注意だ。
kintoneのWebhookをトリガーとして使う「Webhooks by Zapier」も有料機能に分類される。ただし、設定後7日間は無料でお試しが可能とのことで(2020年10月時点の情報に基づく。最新の条件は公式サイトを確認してほしい)、まず試してみるという入り方もありだ。
ボランティア団体での活用事例として「年100回のFacebook投稿をkintone経由で管理する」というケースでは、2ステップの連携に収まれば無料プランでも対応できるという声もある。
💡 料金プランを決める前に確認しておくこと
- ✅ 作りたいZapのステップ数(3以上なら有料が必要)
- ✅ 月に何回くらいZapが動く予定か(Task数の見積もり)
- ✅ どれくらいのリアルタイム性が必要か(ポーリング間隔の確認)
- ✅ Webhooks by Zapierを使うかどうか(使う場合は有料の可能性あり)
自分のユースケースで何ステップ必要か、月に何回実行するかを事前に見積もっておくと、プラン選びがスムーズになる。
kintoneのトリガー「New Record」は新規レコードの登録をきっかけに動く

ZapierのkintoneアプリでTriggerとして使えるのは、現状「New Record」の1種類のみだ。この機能は「kintoneのアプリに新しいレコードが登録されたとき」を起点として、次のアクションを実行させるためのものだ。
仕組みとして知っておきたいのは、Zapierはポーリング方式で動いているという点だ。
ポーリングとは、Zapierが一定間隔でkintoneのアプリを「新しいレコードが増えていないかな?」と確認しに行く動作のことを指す。つまり、kintoneにレコードが登録された瞬間にZapierが動くわけではなく、次のポーリングのタイミングまで若干のタイムラグが発生する。リアルタイム通知が必要な業務では、この点をあらかじめ理解した上で設計することが大切だ。
このタイムラグはZapierのプランによって異なり、上位プランほどポーリング間隔が短くなる(リアルタイムに近い動作が可能)。無料プランは間隔が長くなる傾向があるので、用途に合わせてプランを選ぼう。
📋 New Recordトリガーの代表的な活用例
| やりたいこと | Trigger | Action |
|---|---|---|
| kintone登録をメール通知 | kintone: New Record | Gmail: Send Email |
| kintoneの情報をスプレッドシートに反映 | kintone: New Record | Google Sheets: Create Row |
| kintoneのデータをSlackに通知 | kintone: New Record | Slack: Send Channel Message |
| kintoneの新規レコードをCRMに連携 | kintone: New Record | Salesforce: Create Record |
「レコードが更新されたとき」「コメントが書き込まれたとき」をトリガーにしたい場合は、kintoneのWebhook機能とZapierの「Webhook by Zapier」を組み合わせる方法が有効だ。この点については後半の見出しで詳しく触れるので、そちらも参考にしてほしい。
📋 New Recordトリガーの特性まとめ
| 特性 | 内容 |
|---|---|
| 方式 | ポーリング(定期確認) |
| タイムラグ | あり(プランによって異なる) |
| 対応スコープ | 通常のkintoneアプリ(ゲストスペースは対象外) |
| 実行ユーザー | Administrator固定 |
アクション「Create Record」で他サービスのデータをkintoneへ自動登録できる

アクション側の代表的な機能が「Create Record」だ。これは他のサービスで何かが起きたときに、kintoneへ新しいレコードを自動で作成するための機能で、連携活用の中でも最も利用頻度が高い。
📌 Create Recordの主な活用シーン
- ✅ Gmailで問い合わせメールを受信したら→kintoneの問い合わせ管理アプリに自動登録
- ✅ Googleスプレッドシートに行が追加されたら→kintoneにも同じ情報を登録
- ✅ Webフォームに申し込みが入ったら→kintoneに申込者情報を自動記録
- ✅ SalesforceでリードがCreatedされたら→kintoneにも顧客情報を作成
この機能を使えば、「同じ情報を複数のシステムに手入力する」という二重入力の手間が解消できる。特にkintoneと他の顧客管理システムを並行運用しているケースで、データの一元管理に役立つ。
実際にjoyzo社のブログでは、「Gmailの問い合わせメールをkintoneの問い合わせ管理アプリに自動連携する」設定を5分以内で完了した事例が紹介されている。フォームクリエイター経由の問い合わせとメール経由の問い合わせを、同一のkintoneアプリで一元管理できるようになったという実用的な活用例だ。
📋 Create Record設定時のポイント
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| フィールドコードの確認 | kintoneのフィールドコードをラベルと統一しておくと紐づけが楽 |
| ドロップダウンの設定 | Zapierからドロップダウンの選択肢を固定値で設定できる |
| 必須フィールドの確認 | kintone側で必須設定されているフィールドは必ずマッピングが必要 |
| テストレコードの確認 | テスト実行後にkintoneにレコードが正しく作成されているか確認する |
設定時にはkintoneのフィールドコードとZapierの送信元データを紐づける作業が発生する。kintoneのフィールドコードをフィールドラベルに合わせておくと、後の設定画面での識別がわかりやすくなるというTipsも押さえておくといい。
Add CommentとUpdate Statusでkintoneのレコードをリモート操作できる

続いて紹介するのが「Add Comment」と「Update Status」の2つのアクションだ。これらは既存のkintoneレコードを外部サービスからリモートで操作する機能で、特に業務フローの自動化に効果的だ。
Add Commentは、指定したレコード番号のコメント欄にメッセージを自動投稿できる機能だ。ユーザー・組織・グループ宛のメンションも入れられるのが便利なポイントだ。
📋 Add Commentの活用例
| トリガー(起点) | Actionで実行されること |
|---|---|
| Dropboxにファイルがアップされた | 関連kintoneレコードに「ファイルがアップされました」とコメント |
| タスク管理ツールでタスクが完了した | kintoneのプロジェクト管理レコードに完了コメントを投稿 |
| 特定の件名のメールが届いた | 対応するkintoneレコードに「メール受信」コメントを追加 |
| GitHub IssueがCloseされた | 関連kintoneレコードに「Issue対応完了」コメントを投稿 |
Update Statusは、kintoneのプロセス管理機能と連動するアクションだ。kintoneには「申請中→承認済み→完了」のようなステータス管理の仕組みがあり、これをZapierから自動的に進めることができる。レコード番号・次のアクション・作業者を指定することで、任意のステータスへ自動遷移させることが可能だ。
💬 たとえば「GitHubのリポジトリで新しいIssueが発生したら、kintoneのレコードのステータスを『問題発生!』に自動更新する」といった連携も可能だ。
メルカリの事例では、kintoneのコメント書き込みをWebhookのトリガーにしてSlackへ通知するワークフローが実際に運用されていた。kintoneで宛先がついていた場合はSlackでもメンションするという細かい条件分岐も、ZapierのFormatter機能を活用することで実現できる。少し応用的な使い方だが、やり方を身につければノンプログラマーでも十分対応できるレベルだという。
Update Record By Record IDとUpdate Keyで既存レコードも自動更新できる

最後に紹介するアクションが「Update Record By Record ID」と「Update Record By Update Key」の2つだ。どちらも既存のkintoneレコードのフィールド値を更新するための機能だが、レコードの特定方法が異なるという点が大きな違いだ。
Update Record By Record IDは、文字通りkintoneのレコード番号を指定してフィールドを更新するものだ。SalesforceとkintoneをXの両方で顧客管理しているようなケースで、Salesforceの顧客情報が更新されたらkintone側も自動で更新するといった使い方ができる。
📋 2つのUpdate Actionの違い
| 機能 | 指定方法 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| Update Record By Record ID | kintoneのレコード番号で指定 | レコード番号が連携元から取得できる場合 |
| Update Record By Update Key | 重複禁止フィールドの値で指定 | 他サービスのユニークIDでkintoneを特定したい場合 |
Update Record By Update Keyは、レコード番号ではなく「重複禁止」に設定されたフィールド(アップデートキー)を使って対象レコードを特定する方法だ。たとえば、顧客管理システム側で使っている顧客IDをkintoneのフィールドにも持たせて「重複禁止」に設定しておけば、その顧客IDをキーとしてkintoneのレコードを特定・更新できる。
これにより、kintoneのレコード番号を調べる手間なく、他サービスのIDでそのままレコードを操作できるようになる。複数システムを横断して管理している場合にとても実用的な機能だ。
どちらを使うかは、連携元のサービスで何の情報が取れるかによって変わる。連携元でkintoneのレコード番号が取れない場合は、Update Keyを使う設計が現実的だ。
📋 Update Record活用例
| ユースケース | 推奨する機能 |
|---|---|
| Salesforceの顧客情報更新→kintoneへ反映(顧客IDあり) | Update By Update Key |
| Evernoteのノート更新→kintoneの関連レコードを更新(レコード番号あり) | Update By Record ID |
| 在庫管理システムの数量更新→kintoneへ反映(商品コードあり) | Update By Update Key |
Zapierとサイボウズkintoneの設定手順と知っておくべき注意点

- Zapierとサイボウズkintoneの接続に必要なものはAPIトークンなど3点
- Zapierとサイボウズkintoneの設定は5分もあれば完了する
- GmailとkintoneをZapierで連携する具体的な手順
- kintone WebhookとZapierを組み合わせると連携の幅が大きく広がる
- ZapierとkintoneでIPアドレス制限がある場合はBASIC認証で回避できる
- Zapierとサイボウズkintoneの制限事項は4つ押さえておくべき
- 総括:Zapierとサイボウズkintoneのまとめ
Zapierとサイボウズkintoneの接続に必要なものはAPIトークンなど3点

実際にZapierとkintoneを連携させるには、事前にいくつかの情報を準備しておく必要がある。難しい手順はなく、kintoneの管理画面から確認できる情報ばかりなので、落ち着いて揃えておこう。
📋 接続に必要な3点セット
| 必要な情報 | 確認場所 | 用途 |
|---|---|---|
| サブドメイン | kintoneのURL「https://○○.cybozu.com」の「○○」部分 | kintone環境の特定 |
| アプリID | kintoneのアプリURLに含まれる番号 | どのアプリと連携するかの指定 |
| APIトークン | kintoneアプリの「設定」→「詳細設定」→「APIトークン」 | Zapierからkintoneへのアクセス権限 |
🔑 APIトークンの取得手順
- kintoneで連携したいアプリを開く
- 右上の「設定」からアプリ管理画面へ進む
- 「詳細設定」の中の「APIトークン」をクリック
- 「生成する」をクリックしてトークンをコピー
- 「保存」してアプリを更新する(保存を忘れると反映されないので注意)
APIトークンは、レコードの閲覧だけするのか、追加・更新まで行うのかによって、付与するアクセス権限を調整できる。必要最小限のアクセス権だけを付与するのがセキュリティ上望ましい。
なお、ZapierでのkintoneアカウントはZap(連携)を作るたびにアプリ単位で設定が必要となる。複数のkintoneアプリを連携させる場合は、アプリごとにAPIトークンを取得しておこう。ドメインの選択肢は「cybozu.com(日本)」「kintone.com(US向け)」「cybozu.cn(中国向け)」の3つがあり、日本で使う場合は「cybozu.com」を選択する。
📋 kintoneアカウント設定でZapierに入力する項目
| 入力項目 | 内容 |
|---|---|
| Connection Name | 設定の識別名(アプリ名やIDを含めるとわかりやすい) |
| API Token | 取得したkintoneのAPIトークン |
| Sub Domain | kintoneのサブドメイン |
| Domain | cybozu.com(日本の場合) |
| Application ID | 連携するkintoneアプリのID |
Zapierとサイボウズkintoneの設定は5分もあれば完了する

実際の設定作業は、文章で説明すると長く感じるかもしれないが、実際には「5分足らず」で完了できると言われている。全体の流れを把握しておけば、迷わずスムーズに進められるはずだ。
⚙️ 設定の大まかな流れ
- Zapierアカウントを作成(未登録の場合)
- 「Make a New Zap」からZap作成を開始
- TriggerとなるアプリとEventを選択
- Triggerアプリのアカウントを接続・認証
- ActionとなるアプリとEventを選択
- Actionアプリ(kintone)のアカウント情報を入力(APIトークン・サブドメイン・アプリIDなど)
- TriggerとActionのフィールドを紐づける
- テストを実行して動作確認
- Zapをオンにして完了
このうち一番重要なのが「ステップ7」のフィールドの紐づけだ。たとえばGmailのメール本文をkintoneのどのフィールドに入れるか、件名はどこに格納するか、といったマッピング作業がここで発生する。
Zapierの画面はすべて英語表記だが、UIがシンプルなのでそれほど困らないはずだ。「+」ボタンをクリックするとトリガー側の項目が選べる仕組みになっており、視覚的に操作できる。
📋 設定ステップごとのポイント
| ステップ | ポイント |
|---|---|
| Trigger設定 | テスト時に実際のデータが流れるので、テスト用のサンプルデータがあると◎ |
| kintoneアカウント設定 | APIトークン・サブドメイン・アプリIDを事前にメモしておく |
| フィールド紐づけ | kintoneのフィールドコードがラベルと同じだと後で見やすい |
| テスト実行 | 実際にkintoneにレコードが作成されるため、テスト後の確認を忘れずに |
💡 設定時によくあるつまずきポイント
- ✅ APIトークンを生成したあとに「保存」を押し忘れてアプリ更新していない
- ✅ フィールドコードとフィールドラベルが異なり、マッピング時に迷う
- ✅ 必須フィールドに値が入っていなくてテストがエラーになる
- ✅ kintoneのドロップダウンの選択肢の表記がZapierの入力値と一致していない
GmailとkintoneをZapierで連携する具体的な手順

ここでは最もわかりやすい活用例として「Gmailで受信したメールをkintoneに自動登録する」という連携を具体的に解説しよう。
この連携でできること:
- ✅ 問い合わせメールをkintoneの管理アプリに自動登録
- ✅ フォーム経由の問い合わせとメール経由の問い合わせを同じアプリで一元管理
- ✅ 手入力の手間と入力ミスを削減
- ✅ 問い合わせチャネル(フォーム/メール)をドロップダウンフィールドで自動判別
📝 事前準備チェックリスト
- ✅ kintoneで連携用アプリを作成(or 既存アプリを確認)
- ✅ APIトークンを取得(レコード閲覧・追加の権限を付与)
- ✅ サブドメインとアプリIDをメモ
- ✅ GmailアカウントへのアクセスをZapierに許可する準備
📋 Gmail→kintone連携の設定ステップ詳細
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| ① Trigger設定 | アプリ「Gmail」を選択→Event「New Email」(または条件に合うもの)を選択 |
| ② Gmailアカウント接続 | 「Connect an Account」でGmailアカウントを認証 |
| ③ Action設定 | アプリ「kintone」を選択→Event「Create Record」を選択 |
| ④ kintone接続設定 | APIトークン・サブドメイン・アプリIDを入力して接続 |
| ⑤ フィールドマッピング | GmailのFrom・Subject・BodyをkintoneのFieldと紐づける |
| ⑥ ドロップダウン設定 | 「問い合わせチャネル」などを固定値「Gmail経由」に設定 |
| ⑦ テスト実行 | 「Test Zap」でkintoneにレコードが作成されることを確認 |
| ⑧ Zap有効化 | 「Turn Zap on」でZapを本番稼働させる |
kintoneのドロップダウンフィールドの値は固定値として設定できるため、「どのチャネルから問い合わせが来たか」を自動的に分類することができる。フォームクリエイター経由の申し込みには「Web問い合わせ」、Zapier経由のGmailには「メール(Gmail)」と自動的にタグを付けることで、同一のkintoneアプリで問い合わせ元の一元管理が可能だ。
kintone WebhookとZapierを組み合わせると連携の幅が大きく広がる

ここまで紹介してきたZapierのkintoneアプリは非常に便利だが、「Triggerとして使えるのがNew Recordだけ」という制約がある。つまり、「レコードが更新されたら」「コメントが書き込まれたら」「ステータスが変わったら」といったタイミングをトリガーにしたい場合は、標準機能だけでは対応できない。
その解決策が「kintoneのWebhook機能 + Zapierの「Webhook by Zapier」の組み合わせ」だ。
Webhookとは、kintone側で何かが起きたときに、あらかじめ設定しておいたURLへ自動的にデータを送信する仕組みのことだ。ZapierはこのデータをURLで受け取って、以降のアクションを実行できる。
📋 kintone Webhookで利用できるトリガーの種類
| Webhookトリガー | 説明 |
|---|---|
| レコードの追加 | 新しいレコードが作成されたとき |
| レコードの編集 | 既存レコードが更新されたとき |
| コメントの書き込み | レコードのコメント欄に投稿があったとき |
| ステータスの変更 | プロセス管理のステータスが変わったとき |
| レコードの削除 | レコードが削除されたとき |
メルカリでは「kintoneのコメントが書き込まれたらSlackに通知し、宛先があればSlackでもメンションする」というワークフローをこの組み合わせで実現していた。標準のkintoneアプリだけでは対応できなかったユースケースも、Webhookを組み合わせることで対応可能になる。
📌 Webhook連携を活用するときの注意点
- ✅ 「Webhooks by Zapier」は有料機能に分類される場合がある
- ✅ kintone側のWebhook設定でZapierのURLを登録する作業が必要
- ✅ ノンプログラマーには少し難しいが、やり方を覚えれば自分でメンテナンスできる
- ✅ Webhook受信後にデータを加工したい場合は「Formatter by Zapier」が便利
🔗 参照:社内の面倒な手作業はZapierにやらせよう #2 〜Webhookを使って、自動化の幅を広げる〜 | メルカリエンジニアリング
Webhookを使いこなせるようになると、kintoneの操作をほぼリアルタイムで外部サービスへ連携できるようになる。これはZapierのポーリング方式と比べて圧倒的にレスポンスが早く、業務フローの自動化をより高度なレベルに引き上げる手段として、活用の価値は非常に高い。
ZapierとkintoneでIPアドレス制限がある場合はBASIC認証で回避できる

セキュリティ上の理由から、kintoneにIPアドレス制限をかけている企業もあるだろう。その場合、Zapierからkintoneへのアクセスがブロックされてしまう可能性があり、「Zapierを使いたいのに使えない」という状況が発生することがある。
Zapierが使用するIPアドレスは非常に多数あり、全てをホワイトリストに登録するのは現実的でないとZapierのサポート情報でも言及されている。そのため、IPアドレスのホワイトリスト登録ではなく、別のアプローチで対処することが一般的だ。
対処法として主に2つのアプローチが考えられる。
📋 IPアドレス制限の回避方法比較
| 方法 | 内容 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| BASIC認証を利用 | kintoneにBASIC認証を設定し、ZapierからBASIC認証情報を入力 | 設定が比較的簡単 | セキュリティレベルのトレードオフあり |
| 中継サーバーを挟む | AWS LambdaなどIPを固定した中継サーバー経由でkintoneへアクセス | より高いセキュリティを維持できる | 構築・維持のコストがかかる |
① BASIC認証を経由させる方法については、Zapierのkintoneアカウント設定画面に以下の入力項目が用意されている。
📋 BASIC認証設定の入力項目
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| Basic Authentication User Name | BASIC認証のユーザー名 |
| Basic Authentication Password | BASIC認証のパスワード |
この2項目を入力することで、IPアドレス制限がある環境でもZapierからkintoneへの接続が可能になる場合がある。ただし、セキュリティポリシーとのトレードオフを自社で判断した上で導入してほしい。
② 中継サーバー方式は、AWS LambdaのようなクラウドサービスやVPSをレンタルし、IPアドレスを固定した中継ポイントを作る方法だ。「Zapier→中継サーバー(固定IP)→kintone」という経路でアクセスすることで、kintone側に登録するIPアドレスを1つに絞れる。ただし、「何のためにZapierを使っているのか」という本末転倒感も生じる可能性があるため、コストとのバランスを見て判断したい。
Zapierとサイボウズkintoneの制限事項は4つ押さえておくべき

Zapierとkintoneを連携する上で、あらかじめ知っておくべき制限事項が4つある。これを把握せずに設定を進めると、「思っていた動きと違う」と後から気づくことになるので、導入前にしっかり確認しておきたい。
📋 ZapierのkintoneアプリにおけるKnown Limitations(制限事項)一覧
| # | 制限事項 | 詳細 |
|---|---|---|
| 1 | 実行ユーザーが固定 | APIトークン認証のため、実行ユーザーは常に「Administrator」になる。担当者ごとに実行ユーザーを変えることはできない |
| 2 | 添付ファイル非対応 | ファイルの添付・取得には対応していない |
| 3 | ゲストスペース非対応 | ゲストスペース内のアプリには連携できない |
| 4 | kintone REST APIの制限が適用 | 各アクションはkintone REST APIを使って実装されているため、APIの制限事項がそのまま適用される |
特に注意したいのが「実行ユーザーが常にAdministratorになる」という点だ。
kintone内でアクセス権や操作履歴を管理している場合、Zapier経由の操作はすべてAdministratorが行ったという記録になる。セキュリティポリシーや監査要件がある場合は、この点をしっかり考慮した上で導入を検討しよう。
また、「ゲストスペース非対応」という制限も見落としやすい。外部ユーザーとの共有にゲストスペースを活用している企業では、そのアプリはZapierで直接操作できないことを覚えておこう。
📋 各アクションとkintone REST APIの対応
| Zapierアクション | 使用しているkintone API |
|---|---|
| Create Record | 1件のレコードを登録するAPI |
| Add Comment | レコードコメントを投稿するAPI |
| Update Status | 1件のレコードのステータスを更新するAPI |
| Update Record By Record ID | 1件のレコードを更新するAPI(PUT) |
| Update Record By Update Key | 1件のレコードを更新するAPI(PUT)・Update Key指定 |
REST APIの制限については、kintoneの各APIのドキュメント(cybozu developer network)で詳細を確認できる。たとえば、1回のAPIで登録・更新できるレコード数の上限なども存在するため、大量のデータを一括処理したい場合は注意が必要だ。
💡 制限事項を踏まえた上で意識したい設計ポイント
- ✅ 実行ユーザーがAdministratorになることを業務ルールに組み込んでおく
- ✅ 添付ファイルが必要な場合は別の連携手段(kintone REST APIの直接呼び出しなど)を検討する
- ✅ ゲストスペースのアプリはZapier外の方法で管理する
- ✅ API制限に引っかかりそうな大量処理は事前にテストで確認する
総括:Zapierとサイボウズkintoneのまとめ

最後に記事のポイントをまとめます。
- ZapierはノーコードでWebサービス同士を連携できる自動化ツールであり、サイボウズのkintoneとも公式に対応している
- ZapierのkintoneアプリはTrigger1種類(New Record)とAction5種類(Create Record / Add Comment / Update Status / Update Record By Record ID / Update Record By Update Key)で構成されている
- Zapierを理解するにはZap・Trigger・Action・Taskの4つの概念が基本となり、料金プランの判断にも直結する
- Zapierの料金プランは無料から利用でき、3ステップ以上の連携や「Webhooks by Zapier」の使用には有料プランが必要になる場合がある
- New Recordトリガーはポーリング方式のため、kintoneへのレコード登録からZap実行まで若干のタイムラグが発生する
- Zapierとkintoneの接続にはAPIトークン・サブドメイン・アプリIDの3点が必要で、kintoneのアプリ設定画面から取得できる
- Gmail + kintoneの連携は最もポピュラーな活用例で、問い合わせチャネルの一元管理などに役立つ
- kintoneのWebhook機能とZapierを組み合わせると「レコード更新時」「コメント書き込み時」など、より多様なタイミングをトリガーにすることが可能になる
- IPアドレス制限のある環境では、kintoneのBASIC認証をZapierに設定することで回避できる場合がある
- 制限事項として「実行ユーザーがAdministratorに固定」「添付ファイル非対応」「ゲストスペース非対応」「kintone REST APIの制限が適用される」の4点を必ず把握しておく必要がある
- 実行ユーザーが常にAdministratorになる点はセキュリティポリシーや操作履歴管理に影響するため、導入前に社内の運用ルールを確認・整理することが重要だ
- Zapierを活用することで手動でこなしていた繰り返し作業を自動化でき、kintoneの活用幅を大きく広げることができる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- https://cybozu.dev/ja/kintone/tips/development/3rd-party-services/columns/kintone-integration-with-zapier/
- https://kintone-blog.cybozu.co.jp/developer/000280.html
- https://kincom.cybozu.co.jp/chats/ezu4mizha0zefmkg
- https://biz-owner-lab.com/marketing-tool/zapier/zapier-kintone/
- https://www.joyzo.co.jp/blog/1002
- https://ascii.jp/elem/000/001/566/1566780/
- https://cs.cybozu.co.jp/trouble/index_13.html
- https://engineering.mercari.com/blog/entry/2018-06-12-110000/
- https://community.cybozu.dev/t/topic/1059
- https://garoon.cybozu.co.jp/function/expand/search/
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