福岡銀行の決算を徹底解説!2026年3月期は純利益854億円で18%増益の大躍進
「福岡銀行 決算」で検索している人の多くは、最新の業績数字が気になっているか、投資判断の参考にしようとしているのではないでしょうか。ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)が2026年5月13日に発表した2026年3月期の連結決算は、純利益854億円・前年比18%増という大幅な増益となり、多くの投資家や金融業界関係者の注目を集めました。日銀の金利政策の転換が地方銀行業界全体に追い風となる中、福岡銀行がどのような実力で成長を実現しているのか、わかりやすくまとめています。
この記事では、2026年3月期の最新決算数値から来期(2027年3月期)の業績予想、傘下各行の状況、配当方針、さらに他の地方銀行との比較まで、福岡銀行グループの決算情報を網羅的に解説しています。株式投資を検討している方から、金融業界の動向を把握したい方まで、幅広い読者に役立てるように書いていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
| この記事のポイント |
|---|
| ✅ 2026年3月期の純利益は854億円・18%増益と大幅増収増益を達成 |
| ✅ 2027年3月期の業績予想は純利益1,000億円・年間配当210円と強気の見通し |
| ✅ 日銀の利上げが資金利益に追い風、貸出金は20兆3,068億円まで拡大 |
| ✅ 静岡銀行・広島銀行・佐賀銀行など他地銀との比較で業界内の立ち位置も解説 |
福岡銀行グループの決算で注目すべき最新業績

- 福岡銀行 決算の最新結果:2026年3月期は純利益854億円・18%増益を達成
- 福岡銀行の決算発表日はいつか?スケジュールを確認する方法
- 経常利益1,206億円・16%増という驚異的な数字の背景
- 日銀の利上げが福岡銀行の業績に追い風をもたらした理由
- 福岡銀行の株価と配当利回りから見る投資価値
- みんなの銀行 決算:赤字が続くデジタル銀行の現状
福岡銀行 決算の最新結果:2026年3月期は純利益854億円・18%増益を達成

2026年5月13日、ふくおかフィナンシャルグループ(以下FFG、証券コード:8354)は2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)の連結決算を発表しました。結論から言うと、純利益854億円・前年比18.4%増という力強い増益となっており、これは地方銀行の中でもトップクラスの成長率と言えます。
最も注目すべきは、売上高にあたる経常収益が6,211億円と前年比36.3%増という大幅な増収を達成したことです。これは主に資金運用収益の増加によるもので、日銀の利上げ政策が銀行業に対して明確なプラス効果をもたらしています。2025年3月期(前期)の経常収益が4,557億円だったことと比較すると、1年間で約1,654億円も増加したことがわかります。
📊 2026年3月期 連結決算ハイライト
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(今期) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 4,557億円 | 6,211億円 | +36.3% |
| 経常利益 | 1,036億円 | 1,206億円 | +16.4% |
| 当期純利益 | 721億円 | 854億円 | +18.4% |
| 1株利益(修正) | 381.5円 | 452.0円 | +18.5% |
| 年間配当 | 135円 | 180円 | +45円 |
一方で、注目すべき特殊要因もありました。含み損のある超長期債を売却したことで、国債等債券損益の赤字が865億円と前期の4倍に拡大しています。通常なら大きなマイナス要因になりますが、政策投資株式の売却により株式等関係損益が8倍に増加し、この損失を補う形になっています。
また、本業の稼ぐ力を示すコア業務純益(投資信託解約損益除く)は1,548億円と前期比12%増となっており、本業ベースでも着実に利益を伸ばしていることが確認できます。これは単なる特殊要因頼みではなく、本来の銀行業務が強化されていることを示す重要な指標です。
📈 過去最高値の更新状況
| 指標 | 過去最高値 | 達成した決算期 |
|---|---|---|
| 売上高(経常収益) | 6,211億円 | 2026年3月期 ← 最新最高 |
| 経常利益 | 1,206億円 | 2026年3月期 ← 最新最高 |
| 最終益(累計最高) | 1,106億円 | 2020年3月期 |
| 3ヵ月最高売上 | 2,193億円 | 2026年3月期(第4四半期) |
経常収益・経常利益ともに過去最高を更新しており、FFGが長期的な成長トレンドの上にいることがデータからも裏付けられています。
福岡銀行の決算発表日はいつか?スケジュールを確認する方法

「福岡銀行の決算発表日はいつか?」というのは投資家にとって非常に重要な質問です。正確に言うと、福岡銀行は現在ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)の傘下にあるため、単体での上場ではなくFFGとして決算を発表しています。
FFGの2026年3月期の決算発表スケジュールを振り返ると、以下のようなパターンで発表が行われています。
📅 ふくおかFG 決算発表スケジュール(2026年3月期)
| 期 | 発表日 | 内容 |
|---|---|---|
| 第1四半期(4〜6月) | 2025年8月7日 | 四半期決算短信 |
| 第2四半期(中間期・4〜9月) | 2025年11月10日 | 中間決算短信 |
| 第3四半期(4〜12月) | 2026年2月4日 | 第3四半期決算短信 |
| 通期(4〜翌3月) | 2026年5月13日 | 本決算短信 |
決算発表後には会社説明会も開催されており、2026年5月21日に第42回会社説明会が実施されています。説明会ではプレゼンテーション資料やスクリプト、質疑応答の内容なども公開されており、投資家や金融業界関係者が詳細な情報を入手できる仕組みになっています。
決算情報を確認する主な方法としては、①ふくおかフィナンシャルグループの公式IR(投資家向け情報)ページ、②東京証券取引所の適時開示システム(TDnet)、③Yahoo!ファイナンスや株探などの金融情報サービスがあります。特に投資判断のために活用する場合は、公式の決算短信PDFを直接確認することをおすすめします。
次期(2027年3月期)の決算発表については、例年のパターンから推測すると、第1四半期は2026年8月頃、中間期は2026年11月頃、第3四半期は2027年2月頃、通期本決算は2027年5月頃になる見込みです(あくまで過去のパターンからの推測であり、確定情報ではありません)。
また、2025年11月26日に開催された第41回会社説明会のプレゼンテーション資料や質疑応答も、FFGの公式サイトで公開されています。中間期の決算ハイライト資料とセットで確認することで、年度途中の業績トレンドを把握できるため、投資判断に役立てる方法として参考にしてみてください。
経常利益1,206億円・16%増という驚異的な数字の背景

経常利益が1,206億円・前年比16.4%増という数字は、地方銀行の規模を考えると非常に高い水準です。この背景にある主要因を丁寧に解説します。
最大の要因は資金利益(資金の貸し借りによる収益)の大幅増加です。日本銀行が2024年以降に金利引き上げを実施したことで、銀行が貸し出す際の金利が上昇しました。銀行は顧客から預金を低い金利で集め、企業や個人に高い金利で貸し出す「利ざや」で儲けるビジネスモデルのため、金利上昇は直接的な収益増につながります。FFGの傘下地方銀行4行合算の資金利益は2,623億円と前期比16%増となっており、これがグループ全体の業績をけん引しました。
💡 経常利益増益の主な要因まとめ
| 要因 | 詳細 | プラス/マイナス |
|---|---|---|
| 貸出金利息収入の増加 | 日銀利上げで貸出金利が上昇 | ✅ プラス |
| 有価証券の運用利回り向上 | 金利上昇で新規投資の利回りが改善 | ✅ プラス |
| 貸出金残高の拡大 | 法人部門を中心に1兆3,365億円増 | ✅ プラス |
| 超長期国債の売却損 | 865億円の損失(前期の4倍) | ⚠️ マイナス |
| 政策投資株式の売却益 | 株式等関係損益が8倍に増加で補填 | ✅ プラス |
また、貸出金残高が20兆3,068億円と前年比7.0%増・1兆3,365億円増加したことも見逃せません。これは主に法人部門向け融資が好調だったためで、福岡・九州地域の経済活性化が背景にあります。九州はTSMC(台湾積体電路製造)の熊本工場進出をはじめとした半導体関連の大型投資が相次いでおり、地域経済の活況が銀行の融資需要を高めていると考えられます。
📊 四半期ごとの経常利益推移(2026年3月期)
| 四半期 | 売上高(経常収益) | 経常利益 | 最終利益 |
|---|---|---|---|
| 25年4〜6月 | 1,264億円 | 326億円 | 228億円 |
| 25年7〜9月 | 1,323億円 | 302億円 | 207億円 |
| 25年10〜12月 | 1,431億円 | 372億円 | 268億円 |
| 26年1〜3月 | 2,193億円 | 206億円 | 151億円 |
第4四半期(26年1〜3月)の経常収益が2,193億円と際立って高いのは、この期間に有価証券の売却等が集中した影響とみられます。一方で経常利益・最終利益はやや低めになっており、通常の銀行業務に加えて一時的な損益が入り混じっていることがわかります。
「国内金利の上昇を背景とした貸出金利息など、資金利益が好調に推移した。中期経営計画の初年度として順調なスタートが切れた」(三好啓司副社長・決算発表記者会見)
出典:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC0842R0Y6A500C2000000/
日銀の利上げが福岡銀行の業績に追い風をもたらした理由

「なぜ日銀が金利を上げると銀行が儲かるの?」という疑問を持つ読者も多いと思います。銀行は基本的にお金のブローカーのような存在で、低い金利でお金を集めて(預金)、高い金利で貸し出す(融資)ことで利益を得ます。この「貸し出し金利 − 預金金利」の差が「利ざや」(純利息マージン)と呼ばれるものです。
2016年からの超低金利・マイナス金利政策の時代は、この利ざやが極限まで圧縮されていました。ところが2024年以降、日銀が段階的に政策金利を引き上げたことで、貸出金利は上がる一方、預金金利の上昇は比較的緩やかなため、利ざやが回復・拡大しています。
📈 低金利時代と金利上昇局面での業績変化(FFGグループ連結)
| 指標 | 低金利時代(2022年3月期) | 金利正常化(2026年3月期) | 変化率 |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 2,804億円 | 6,211億円 | +2.2倍 |
| 経常利益 | 761億円 | 1,206億円 | +1.6倍 |
| 当期純利益 | 541億円 | 854億円 | +1.6倍 |
| 年間配当 | 95円 | 180円 | +1.9倍 |
ただし、金利上昇には必ずしもメリットだけではないリスク面もあります。例えば、保有している固定利付債券の価格は金利上昇で下落するため、含み損が拡大するリスクがあります。今回FFGが超長期債を売却して865億円の損失を計上した背景にも、こうした資産価格の変動があります。
また、金利上昇が長引くと、借り手の返済負担が増加して不良債権が増えるリスクも出てきます。FFGが今後も安定して業績を伸ばすためには、こうした信用コスト管理が重要な課題となってくるでしょう。
💡 金利上昇が銀行業績に与える主な影響まとめ
| 項目 | 内容 | 方向 |
|---|---|---|
| 貸出金利息収入 | 変動金利ローンの利息収入が増加 | ✅ プラス |
| 有価証券利回り | 新規購入の利回りが改善 | ✅ プラス |
| 既存保有債券 | 固定利付債の価格が下落 | ⚠️ マイナス |
| 預金コスト | 定期預金金利の上昇により調達コストが増加 | ⚠️ マイナス(軽微) |
| 不良債権リスク | 借り手の返済負担増加→信用コスト上昇リスク | ⚠️ 将来的リスク |
福岡銀行の株価と配当利回りから見る投資価値

ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)の株価は、2026年5月末時点で6,653円前後で推移しています(東証プライム上場、証券コード:8354)。時価総額は約1兆2,716億円と、地方銀行の中でも大手のグループに位置します。
投資指標を確認すると、PER(株価収益率)は約12.6倍、PBR(株価純資産倍率)は約1.17倍となっています。大手都市銀行と比較するとやや割安感がある水準ですが、地方銀行としては比較的高いバリュエーションを維持していると言えます。
💰 FFG 主要投資指標(2026年5月末時点)
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 株価 | 約6,653円 | 東証プライム |
| PER | 12.6倍 | — |
| PBR | 1.17倍 | — |
| 配当利回り | 約3.16% | — |
| 年間配当 | 180円 | 2026年3月期実績 |
| 来期予想配当 | 210円 | 2027年3月期予想 |
| 時価総額 | 約1兆2,716億円 | — |
| 1株純資産 | 5,695.77円 | — |
| 自己資本比率 | 3.2% | 銀行業の基準で評価 |
配当について注目すると、2026年3月期の年間配当は180円(中間85円+期末95円)で、前期(135円)から45円増配となっています。さらに来期(2027年3月期)は210円(中間105円+期末105円)を予定しており、配当性向は約40%を目安としています。
この増配トレンドは長期投資家にとって非常に魅力的な要素です。一方、銀行株全般として、金利変動・景気後退・不動産市況の悪化などが業績に影響するリスクもあります。なお、本記事の内容は投資を勧誘するものではなく、あくまで情報整理を目的としていますので、投資に関する判断はご自身でお願いします。
みんなの銀行 決算:赤字が続くデジタル銀行の現状

FFGグループの中でひときわ注目される存在が、デジタル専業銀行「みんなの銀行」です。2021年にサービス開始した完全スマホ完結型の銀行で、日本初のデジタルバンクとして業界内外で話題を集めました。
2026年3月期のみんなの銀行の単独最終損益は51億円の赤字(前期は54億円の赤字)でした。依然として赤字が続いていますが、前期からの改善傾向が見られ、少しずつ損失が縮小しています。
📱 みんなの銀行 主要指標(2026年3月末時点)
| 指標 | 2025年3月末 | 2026年3月末 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| 口座数 | 約125万件 | 161万件 | +29% |
| 預金残高 | 約330億円 | 466億円 | +41% |
| 単独最終損益 | -54億円 | -51億円 | 若干改善 |
口座数は前年同月末比29%増の161万件、預金残高は41%増の466億円と、成長ペースは非常に高く維持されています。デジタルバンクは初期の設備投資(システム開発費等)が重く、黒字転換までに時間がかかるビジネスモデルですが、この成長率を見る限り、将来的な黒字化に向けて着実に進んでいると評価することも可能でしょう。
みんなの銀行は、物理的な店舗を持たずにスマートフォンだけで完結するサービスが特徴で、若年層やデジタルネイティブ世代をターゲットにしています。FFGとしては、既存の地方銀行網とデジタルバンクを組み合わせたハイブリッド型の金融サービスを目指しており、この点は他の地方銀行グループとの差別化要素として注目されています。
福岡銀行グループの決算を他行と比較・将来展望

- 静岡銀行・広島銀行・佐賀銀行との決算比較で見る地銀の実力差
- 2027年3月期の業績予想:純利益1,000億円・17%増を見込む理由
- 福岡銀行の貸出金が20兆3,068億円に拡大した要因
- 福岡銀行の上場廃止はいつですか?現在の株式状況
- 配当方針と株主還元:年間210円配当で配当性向約40%の意味
- 熊本銀行・十八親和銀行・福岡中央銀行の傘下行決算を整理
- 総括:福岡銀行 決算のまとめ
静岡銀行・広島銀行・佐賀銀行との決算比較で見る地銀の実力差

「福岡銀行はほかの地方銀行と比べてどうなの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは関連検索ワードにも登場する静岡銀行(しずおかFG)、広島銀行(ひろぎんHD)、佐賀銀行との比較をまとめます。
FFGが群を抜いて規模が大きい理由は、福岡銀行・熊本銀行・十八親和銀行・福岡中央銀行という4行体制の大型グループを形成しているためです。単体の福岡銀行と個別地方銀行を比較する場合は、グループ連結と単体を混同しないよう注意が必要です。
🏦 主要地方銀行グループ 規模比較(直近期)
| 銀行グループ | 経常収益 | 当期純利益 | 貸出金残高 | 主要地盤 |
|---|---|---|---|---|
| ふくおかFG(FFG) | 6,211億円 | 854億円 | 20兆3,068億円 | 福岡・九州 |
| しずおかFG | 非公表 | 約350〜400億円規模(推計) | — | 静岡 |
| ひろぎんHD | 非公表 | 約180〜220億円規模(推計) | — | 広島 |
| 佐賀銀行 | 非公表 | 数十億円規模(推計) | — | 佐賀 |
※静岡銀行・広島銀行・佐賀銀行の数値は公開資料が限られるため、一部は推計です。正確な数値は各社のIR資料をご確認ください。
地域経済という観点から見ると、福岡・九州エリアはTSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出など半導体関連の大型投資が続いており、経済の活況が銀行業の成長を後押ししています。これは静岡(製造業・観光中心)や広島(自動車関連)、佐賀(農業・観光中心)とは異なる成長ドライバーが働いていると言えます。
📊 九州地銀の業績比較(参考:2026年3月期・関連報道より)
| 銀行 | 純利益(2026年3月期) | 傘下区分 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 福岡銀行 | 901億円 | FFG傘下 | 九州最大の地銀 |
| 熊本銀行 | 22億円 | FFG傘下 | 半導体特需追い風・貸出金利息収入39%増 |
| 十八親和銀行 | 168億円 | FFG傘下 | 長崎地盤 |
| 九州FG(鹿児島・肥後銀) | — | 独立グループ | 九州南部地盤 |
このように、地域特性と銀行グループの規模・戦略によって業績は大きく異なります。佐賀銀行はFFGとは別の独立銀行として運営されており、独自のビジネスモデルを持っています。
2027年3月期の業績予想:純利益1,000億円・17%増を見込む理由

FFGが2026年5月13日に発表した2027年3月期(来期)の業績予想は、市場関係者の間で強気の見通しとして注目されています。
📋 2027年3月期 業績予想(FFGグループ連結)
| 指標 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 経常利益 | 1,206億円 | 1,495億円 | +24.0% |
| 当期純利益 | 854億円 | 1,000億円 | +17.1% |
| 1株利益(修正) | 452.0円 | 529.2円 | +17.1% |
| 年間配当予想 | 180円 | 210円 | +30円 |
来期予想で純利益1,000億円という節目を突破する見通しを示した背景には、主に以下の要因があります。
✅ 来期増益を支える主な根拠
- 日本銀行の金融政策が利上げ方向を維持し、貸出金利回りがさらに改善
- 九州経済の設備投資ブームが継続し、法人向け融資の需要が旺盛
- 資産規模(総資産33兆5,594億円)を活かした運用利回りの底上げ
- コスト管理の徹底によるコア業務純益のさらなる拡大
ただし、これはあくまで会社の「予想」であり、金利動向・景気変動・信用コストの増加などのリスク要因によって実績が変わる可能性があることは念頭に置いておきましょう。特に、米中貿易摩擦の再燃や国内景気の失速が起きた場合には、下方修正の可能性も否定できません。
中期経営計画の観点から見ると、2026年3月期は「中期経営計画の初年度として順調なスタートを切った」と三好副社長が評価しており、計画が順調に推移していることがうかがえます。
福岡銀行の貸出金が20兆3,068億円に拡大した要因

2026年3月末時点の貸出金残高が20兆3,068億円というのは、非常に大きな数字です。前年比7.0%増・1兆3,365億円もの増加となっており、地方銀行グループとしては群を抜いた規模です。
この拡大を支えた主な要因は法人部門向けの融資増加です。特に九州エリアの経済活況が大きく寄与しています。
🏭 貸出金拡大の主な背景
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 半導体関連投資 | TSMCの熊本工場進出に伴う設備投資・サプライチェーン整備 |
| 九州経済の活況 | 観光・インバウンド回復、物流・IT投資の増加 |
| 脱マイナス金利の影響 | 低金利時代の借り控え解消、事業拡大への意欲 |
| 積極的な営業活動 | 福岡銀行・熊本銀行・十八親和銀行の法人営業強化 |
| 住宅ローン需要 | 九州人口増加エリアでの個人向け融資拡大 |
📊 FFG 主要バランスシート指標(2026年3月末)
| 指標 | 2025年3月末 | 2026年3月末 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 総資産 | 32兆2,626億円 | 33兆5,594億円 | +4.0% |
| 貸出金 | 18兆9,703億円 | 20兆3,068億円 | +7.0% |
| 預金等 | 21兆8,228億円 | 21兆8,856億円 | +0.3% |
| 有価証券 | 5兆5,526億円 | 5兆4,515億円 | -1.8% |
| 純資産 | 9,297億円 | 1兆767億円 | +15.8% |
一方で、貸出金が増えれば当然ながら貸し倒れリスク(信用リスク)も高まります。景気が悪化した場合や企業の業績が悪化した場合に不良債権が増加し、引当金の積み増しが必要になる可能性があります。FFGが今後も健全な成長を維持できるかどうかは、この信用コスト管理が鍵を握ると言えます。
福岡銀行の上場廃止はいつですか?現在の株式状況

「福岡銀行の上場廃止はいつですか?」という質問が検索されているケースがありますが、結論から言うと現時点(2026年5月)でFFGグループとして上場廃止の予定はありません。
ただし、誤解が生まれやすい背景があります。2007年に福岡銀行が持株会社「ふくおかフィナンシャルグループ」を設立した際に、福岡銀行の単体株式(当時の証券コード等)が上場廃止となりました。現在は持株会社であるFFG(8354)が東証プライムに上場しているという構造です。
🔍 福岡銀行グループの株式・上場構造
| 会社名 | 上場区分 | 証券コード | 役割 |
|---|---|---|---|
| ふくおかフィナンシャルグループ | 東証プライム上場 | 8354 | 持株会社(投資対象) |
| 福岡銀行 | 非上場(FFG100%子会社) | — | 中核銀行 |
| 熊本銀行 | 非上場 | — | 傘下銀行 |
| 十八親和銀行 | 非上場 | — | 傘下銀行 |
| 福岡中央銀行 | 非上場 | — | 傘下銀行 |
| みんなの銀行 | 非上場 | — | デジタル専業銀行 |
つまり、「福岡銀行の株を買いたい」という場合は、親会社であるFFG(8354)の株式を購入することになります。福岡銀行の業績を間接的に享受したい場合は、FFGの株式が実質的な投資対象となります。
また、FFGのPBR(株価純資産倍率)が1.17倍と1倍を超えていることは、市場が純資産を上回る価値を評価している状態で、東証のPBR1倍基準をクリアしていることも示しています。一部の地方銀行ではPBRが1倍を大きく割り込むケースもある中、FFGは健全な株主価値創出を続けています。
配当方針と株主還元:年間210円配当で配当性向約40%の意味

FFGが発表した株主還元策は、長期投資家にとって非常に注目すべき内容です。2026年3月期の年間配当は180円(中間85円+期末95円)で、前期(135円)から45円増配となりました。さらに来期(2027年3月期)は210円(中間105円+期末105円)を予定しています。
「配当性向40%」という言葉が出てきますが、これは「純利益の40%を配当として株主に還元する」という意味です。利益成長とともに配当も増加する方針を示しており、成長と還元のバランスを重視した経営姿勢が見て取れます。
💸 FFGの配当推移(近年)
| 期 | 年間配当 | 前期差 | 1株利益(修正) | 配当性向(概算) |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 95円 | — | — | — |
| 2023年3月期 | 105円 | +10円 | 165.5円 | 約63% |
| 2024年3月期 | 115円 | +10円 | 324.8円 | 約35% |
| 2025年3月期 | 135円 | +20円 | 381.5円 | 約35% |
| 2026年3月期 | 180円 | +45円 | 452.0円 | 約40% |
| 2027年3月期(予) | 210円 | +30円 | 529.2円 | 約40% |
この連続増配トレンドは、FFGの財務健全性と利益成長に対する経営陣の自信を表しています。一方で、配当は企業業績によって変動するため、将来の配当が現在と同水準以上であることを保証するものではありません。
✅ 株主還元まとめ
- 2026年3月期:180円(前期比+45円)
- 2027年3月期予想:210円(前期比+30円)
- 配当性向目安:約40%
- 連続増配:業績拡大に連動した着実な増配路線
なお、銀行は自己資本規制(バーゼル規制)があるため、無制限に配当を増やすことには制約があります。FFGとしては、成長投資(貸出金の拡大・デジタル化投資・みんなの銀行への支援)と株主還元のバランスを取りながら、持続可能な増配路線を歩んでいると解釈できます。
熊本銀行・十八親和銀行・福岡中央銀行の傘下行決算を整理

FFGグループは福岡銀行以外にも複数の傘下銀行を持っています。それぞれの2026年3月期の単独業績を整理してみましょう。
🏦 FFG傘下各行の2026年3月期 単独純利益
| 銀行名 | 純利益(2026年3月期) | 前年比 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 福岡銀行 | 901億円 | +31% | グループ中核、好調 |
| 熊本銀行 | 22億円 | -67% | 大幅減益 |
| 十八親和銀行 | 168億円 | -3% | 小幅減益 |
| 福岡中央銀行 | 4億2,800万円 | -48% | 大幅減益 |
出典:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC0842R0Y6A500C2000000/
グループ全体では増益ですが、熊本銀行・福岡中央銀行の大幅減益は気になる点です。熊本銀行については、別報道によると貸出金利息収入は39%増と増加していることが報じられており、九州・沖縄の地銀の中で貸出金利息収入が首位という評価もあります。2026年3月期の大幅減益については、何らかの特殊要因(引当金の積み増し、資産売却損など)があった可能性が考えられますが、詳細は個別決算短信での確認が必要です。
📊 傘下各行の地域特性
| 銀行名 | 主な営業地盤 | 強み・特徴 |
|---|---|---|
| 福岡銀行 | 福岡県・九州全域 | 九州最大の地銀、法人・個人ともに幅広いカバレッジ |
| 熊本銀行 | 熊本県・九州 | TSMCなど半導体関連融資が急増、成長地域 |
| 十八親和銀行 | 長崎県・佐賀県 | 2020年に十八銀行と親和銀行が合併して発足 |
| 福岡中央銀行 | 福岡県(中小企業中心) | 中小企業向け専門銀行として地域密着 |
このように、グループ全体の連結業績が良好でも、傘下の個別行によって業績にバラつきがあることは珍しくありません。FFGとしては、各行の収益力を均一に引き上げ、グループシナジーをさらに高めることが今後の経営課題の一つと言えそうです。
また、傘下各行の合算と連結決算には消去・調整項目があるため、単純に足し算しても連結純利益にはなりません。投資判断はあくまで連結ベースで行うことが基本となります。
総括:福岡銀行 決算のまとめ

最後に記事のポイントをまとめます。
- ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)の2026年3月期の連結純利益は854億円・前年比18.4%増の大幅増益を達成した
- 経常収益は6,211億円と前年比36.3%増で、売上高に相当する指標でも過去最高を更新した
- 増益の主な背景は日銀の利上げに伴う資金利益の拡大で、傘下4行合算の資金利益は2,623億円・16%増となった
- 2026年3月期の年間配当は180円(前期比45円増)と大幅増配を実施した
- 2027年3月期の業績予想は純利益1,000億円・経常利益1,495億円と引き続き強気の成長を見込んでいる
- 2027年3月期の年間配当予想は210円(前期比30円増)で、配当性向は約40%を目安としている
- 貸出金残高は20兆3,068億円と前年比7.0%増・1兆3,365億円増加し、法人部門向けを中心に拡大が続いている
- 「みんなの銀行」の単独最終損益は51億円の赤字が続くが、口座数161万件・預金残高466億円と成長は継続中である
- 「福岡銀行の上場廃止」については誤解が多いが、2007年のFFG持株会社化で福岡銀行単体が上場廃止となっており、現在はFFG(8354)として東証プライムに上場している
- 傘下4行(福岡銀行・熊本銀行・十八親和銀行・福岡中央銀行)の業績はグループ全体では増益だが、熊本銀行・福岡中央銀行など個別行では大幅減益が見られる
- 株価は約6,653円・PER12.6倍・PBR1.17倍・配当利回り約3.16%と、地方銀行としては比較的高いバリュエーションを維持している
- 超長期国債の売却で865億円の損失を計上したが、政策投資株式の売却益で補い、本業のコア業務純益は1,548億円・12%増と堅調だった
- 静岡銀行・広島銀行・佐賀銀行など他地銀と比較して、FFGは4行体制の大型グループと九州経済の活況が強みとなっている
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- https://www.fukuoka-fg.com/investor/library/earnings.html
- https://www.fukuokabank.co.jp/announcement/newsrelease/y2025/20251110_release.html
- https://www.fukuoka-fg.com/investor/library/presentation.html
- https://www.fukuokabank.co.jp/announcement/koukoku/
- https://kabutan.jp/stock/finance?code=8354
- https://www.fukuokabank.co.jp/announcement/newsrelease/y2026/20260204-1_release.html
- https://finance.yahoo.co.jp/quote/8354.T/financials
- https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC0842R0Y6A500C2000000/
- https://www.fukuokabank.co.jp/announcement/newsrelease/y2025/20250512_release.html
- https://www.youtube.com/watch?v=0OXH0xEo59E
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